当時のたかしまには
猫と暮らすっていうことが考えられなかったです。
世話とかも、もちろんしないだろうし。
でも、1人じゃむずかしいし。
そして、生き物を飼ってしまうと、
それまで犬を飼っていた経験から、
けっこう制限される部分とかがあるじゃないですか。
旅行に長期出掛けられないとか。
うんうん。
普段ちょっと出掛けるにしても、
置いておけないみたいになりますし。
それでも猫はわりと飼いやすいって言いますけど、
その意味もあって、
ちょっとこれは反対されるかなぁ、と。
思ったんですね。
思いましたね、やっぱりそれは。
でも、「自分は世話しないけど、いいよ」みたいな、
「飼うなら飼えば」みたいな。
「自分は世話しないけど」!
ええ、まぁ。
あのぅ‥‥(笑)。
最初はそう言ってたんです。
(笑)
(笑)そんな自分がいたんですね。
そうだ、ナロの前に金魚がいたんですよ。
(笑)
(笑)。
それは縁日の金魚すくいで
取ってきた金魚なんですけど。
金魚も飼ってみると、とってもかわいくて。
もう1年以上生きてるんですけど、
かわいいなぁと思って。
うんうんうん。
でも、やっぱり大変なんですよね。
水を替えたりとか、そういうお世話が。
うんうん。
その世話のことで、
ちょっと喧嘩になったことがあって(笑)。
もう金魚で既に喧嘩?
はい。
「どっちがやる」、
「やらないじゃないか」みたいなこと?
そういうことではないです。
もう基本やらないんですよ。
私がやるっていう状態。
中村がやる。
そうすると、たまりますよね。
最初のセッティング、
水槽を用意したりとか、石を撒いたりとか、
セッティングはうれうれとやってたんですけど、
日々の水換えとかは、
中村がやってくれてたんですね、ずっと。
「俺はレールを敷くだけだ」って。
そんなこと言ってたっけ(笑)?
「俺はレールを敷くだけで、
 後は任せる」(笑)。
侠気(おとこぎ)な台詞を。
基本そうなんですよ。
‥‥はい(笑)。
だから、猫や犬と暮らすことを考えたときに
その不安が、あったんですよ。
そういえば。
思い出した(笑)?
思い出しました。そうです。金魚の世話もできない、
というところで、まず僕はちょっと
不安要素があるじゃないですか。
その金魚のときに、僕は大失敗をしているんですよ。
皮肉なつもりで言ったんじゃないんですけど、
「なんか今日の水は濁ってる」って
言っちゃったんです。
アチャー。
ちょっと細かい話ですけど、
「モンスターハンター」っていうゲームに
はまってて。
「モンハン」。
その「モンハン」のステージの中に
「水没林」っていう
水の濁ったステージがあるんですよ、
で、ちょっとジョークのつもりで、
「『水没林』の水みたいだね」なんて言ったら。
アラー。
すごい怒っちゃって。
(小声で、中村さんに)
そんなの怒るに決まってますよね。
フフフ。
中村にしたら、なんか厳しい姑が
掃除できてないんじゃないの、
みたいに言う感覚で取ったみたいで。
泣きたいぐらい悔しいですね。
みたいで(笑)。
すごい怒り出しちゃって。
当たり前だと思います。
でもね、僕はなんで怒られるのか、
さっぱりわからなくて(笑)。
「『水没林』って言っただけで、
 なんでそんなに怒るんだよ!」
みたいな話になって。
逆ギレ(笑)。
一同 (笑)
「笑いこそすれ、なぜ怒る」
みたいな(笑)。
笑わないでしょう。
そんなことがありまして‥‥。
そんな金魚の水のことで
こんなことになるくらいだったら、
それはもうもっとレベルの高い猫なんて。
どうなっちゃうんだ?
どうなっちゃうんだ。


(つづきます)


2010-12-17-FRI