海馬。
頭は、もっといい感じで使える。

第20回 「池谷です。改めて読み返すと……」







・こんにちは、池谷です。
 皆さんの感想をよんで、僕自身も感動し、
 再度、海馬を読み直そうと
 先日、また始めから丁寧に読み返しました。

 電車の中で読んでいましたら、遠くの方で、
 僕の読んでいる本を指差しながら
 ヒソヒソと話している人がいました。
 「あっ、あの人たちもほぼ日の仲間だな」
 と思うと、嬉しくなりました。

 そんな人と人のふとした繋がりにも感動しながら、
 海馬を読み終えました。

 皆さんの感想をいただいたあとに、
 いま改めて海馬を読むと、「海馬」は
 僕の中で以前と違う本になっていました。
 僕の手を完全に離れて、そこに
 別の新しい可能性が見えるような気がします。

 「めちゃめちゃポテンシャルの高い本だな」
 と、ホントに実感しました。

 あの日、これだけ実りと深みのある話ができたのは
 僕にとってはまさに奇跡ですね。

 皆さんにあらためて感謝したくなりました。
 ありがとうございました。

 池谷裕二






池谷さんからみなさんへのメッセージが
更に届きましたので、さっそくご紹介いたしました。

以前、テレビのインタビュー番組で、作曲家の人が、
「すごい曲って、世の中に出たら、
 『自分のもの』じゃなくなってくるんですよね。
 みんなに育てられて、成長していって、
 作者とは独立して大きくなっていくんですよ」
とおっしゃっていたのですが、
『海馬』が、すこしでもそんな状態に
突入しかけているかと思うと、うれしく思います。

……改めまして、こんにちは! 「ほぼ日」の木村です。
まず、問いあわせの多かったおしらせからお伝えです。

先週末、アマゾンの倉庫に、ようやく、
何回目かの増刷ぶんの『海馬』が補充されました!

そして順位はぐんぐんのびて、ベスト3に入りました。
今は「注文後24時間以内発送」という表示になってます。
こちらのアマゾン『海馬』販売コーナーから、ぜひどうぞ。

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・アマゾンで売り切れって言うけど。
 ……っていうか、店頭でも買えないっす。
 銀座の本屋で見まわしてもないから、
 店員さんに
 「あの、海馬って言う……」
 「売り切れちゃいました!」
 即答!
 銀座でなくてどこにあるっつーの?
 せっかくプレゼントしたいのにさあ、
 私の貸すしかないかなあ。
 (かれー)

・お暑うございます。
 きょう、吉祥寺駅ビルの本屋さんに寄ったら
 平積みの大平原の中、
 「海馬」地点が、ぐぐっと深く陥没していました。
 売れてるんですね、うふふ。

 でも「とっくに読んじゃったもんね〜」という
 優越感が薄れていくのがちょっとクヤシイかな。
 (よたろう)
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↑このようなメールをいただいていて、
うれしいやら、
欲しい人にちゃんと届いているか心配になるやらの
日々を過ごしております。
うまく届いてくれることを願っています。

そして……本を読んでくださった方の感想は、
何通いただいても、ほんとうに参考になります。
ひとりひとり、少しずつ読む観点が違うからです。

今回も、たくさんのかたがたからの
感想メールを、ご紹介していきます。
医療の現場からも、多くの方が
メールをくださっていて、光栄に思ってます!!







・31歳。女性です。
 「海馬」、感動しながら読んでいます。
 こんな素晴らしい本を作ってくださった
 池谷先生、糸井さま、スタッフの皆様、本当に感謝です。
 私は、腹の立つできごとがあっても、次の日には
 「な〜んだ、たいしたことないな〜」
 と怒りが収まっているので、怒っても
 「とりあえず一日待ってみよう」
 という習慣があったんですけど、これって、
 海馬ちゃんがきちんと
 働いてくれているからなのですね。

 短気は損気だわ。
 この本を読んでいると、
 なぜかプラネタリウムで
 話を聞いているような錯覚を感じます。
 プラネタリウムの天井の星の代わりに、
 脳の中なんです。
 「そうか〜。そんな時は
  ここを使ってこんな風になっているんだ〜」
 とまるで脳の中を歩いているような、
 旅をしているような感覚です。
 さ、また最初から読もう〜っと。
 (いりえ)



・「海馬」読みました。
 7月10日の発売日に買ったのですが、
 その後急に仕事で忙しくなって
 なかなか読めませんでしたが、読み終わりました。
 この様な本を出していただいた
 感謝の気持ちを込めてメールを送ります。
 糸井さんと池谷さんの対談という形になっていますが、
 お二人のお話のキャッチボールが
 とても面白かったです。
 脳の科学の本質に迫る、という
 サイエンス本のはずなのですが
 普通の読み物のように
 楽しく読めるというところが素敵だと思います。
 ”脳は疲れない”、
 ”30歳を過ぎてから頭は良くなる”
 などの言葉はとても心地よく響きます。
 また、対談集だけでなくその章の章末に
 まとめを書いているところも、
 読み手に対して優しく作ってあるなあと感じました。
 こうしたちょっとした心遣いが
 決定的に作り手と読み手の間を繋ぐ
のですね。

 池谷さんとは大学入学から6年間偶然同じクラス、
 同じ学部にいましたので
 彼の声を思い出しながら
 (糸井さんの声もテレビを思い出して)
 読むことができました。
 彼は同期の中でも特に優秀な人間でしたが、
 九九ができないとは知りませんでした(笑)

 ほぼ日刊イトイ新聞ではじめて、
 糸井さんと池谷さんが企画をしているという
 話を知ったのですが、
 ほぼ日刊イトイ新聞にアクセスしてなければ
 しばらく気が付かなかったでしょうから、
 世の中の繋がりというものは
 不思議なものだなあ、と実感しました。
 ネットというものはすごいなあと
 改めて認識した次第です。
 とりとめもなく長い文章になってしまいましたが、
 これからも面白い企画、本などを
 期待しておりますので頑張って下さいませ。
 (KM)
 


・みなさん、ほぼにちは!
 実は、私の夫は、まさに
 海馬を研究している一研究者です。
 で、我々は海外在住ですが
 『海馬』がとても気になっていたので、
 日本の実家に届くようamazonで注文しました。
 うちの母から連絡が入って、
 「なんだか面白い本が届いたから読んでたけど、
  あなたが注文したの?とりあえず読んでるから」
 って、ちょっと〜!私が注文したのよ〜!

 早くこっちに送ってくれー、と電話口で叫びました。
 あぁ、早く読んでみたいですぅ。
 (あ)



・こんにちは、初めてお便りします。
 私は、42歳の主婦です。
 私はクロネコヤマトでメール便という
 カタログや本などの小さい荷物を各家庭のポストまで
 お届けするアルバイトをしています。
 何と、黄色い包み紙に入った『海馬』を届けました。

 人口8000人に満たない
 小さな、過疎化が進んでいる町で
 まさか「ほぼ日」関連のものを
 お届けするなんて思っていなかったので
 ちょっとビックリ。
 おそるべし「ほぼ日刊イトイ新聞」!
 お届けした人の顔や年齢など、勿論知らないのですが
 なんだかず〜と前からの友達というか同士というか
 そんな気がしてしまいました(単純なんです、私)。
 そして、「海馬」が届くのをまだかな、
 まだかなと心待ちにしていたであろう人にとって
 私も何がしかの役に立っているのだと
 うれしくなりました。
 (ようこ)



・こんばんは。
 いつも「ほぼ日」楽しく読んでいるのですが
 メールするのは初めてです。
 「海馬」、一気に読みました。
 私は痴呆症の方にアートセラピー
 (造形美術療法といいますか)を行っていて、
 少しでも脳を刺激するべく奮闘しております。

 痴呆といえども美しい発色に目を輝かせたり
 思いがけない造形に驚いたり
 一心不乱に筆を動かしたり
 少し出来が気に入らないと本気で悔しがったり
 ああ、今脳が、神経細胞が刺激されているのなぁ!
 という瞬間を目の当たりにしてます。
 (制作中、言っていることは
  支離滅裂だったりするのですが)
 これからは
 「今少しは可塑性が高まっているかな?」と
 仕組みをわかりながら、もっとわくわくしそうです。
 特に「手は脳の導火線」
 「側坐核を刺激してやる気を起こし」
 「神経細胞を活性化する」
 「達成感がやる気を持続させる」
 という箇所に大きく頷いてしまいました。
 この仕事を志してからというもの、
 常にそれらを念頭においていたのですが
 それら全部てんこ盛りの
 カリキュラムをつくれるかどうかは
 まずは私の脳にかかっている。
 まず、どこまで自分の海馬を増強できるか?
 これからの課題がはっきりしました。
 疲れを知らないということなので
 頑張ってもらいます。
 描き終えたあと、我に帰ったように
 「これは自分が描いたの?」と言う人や
 努力も虚しく痴呆症状が進行し、
 だんだん筆を取らなくなり、そのうち
 色にも反応しなくなってしまう人を見ていると
 自分のしていることが
 無力に思えてしまったりしてたのですが
 本書を読んで勉強になった以上に
 沢山の希望をもらいました。

 何度かこのアートセラピーを
 推奨して下さる脳神経科のお医者様達の
 「クリエイティブ的作業は特に右脳を刺激し、
  神経細胞を刺激するので痴呆に有効です」
 という講議やらデータを聞いても納得はしても
 こんなにも希望は感じませんでした。
 愛をもって神経細胞を追い続ける研究者
 池谷さんの言葉と、糸井さんの軽妙にして
 温かな語り口だからこそ希望が溢れているのですね。
 「大丈夫、頑張れ」ぽん、と
 背中を押されたような気がします。
 どうもありがとうございました。
 (倫子)



・今、この時に『海馬』という本に出会えた事にまず、
 「ありがとうございます」と、
 ほぼ日のみなさん、糸井さん、そして、
 池谷裕二さんにお伝えしたいと思いました。
 ちょっと重い感じになって申しわけないのですが、
 メールをせずにいられませんでした。
 第2章を読み進めていくうちに、
 涙が出て止まりませんでした。
 いろんな事がからみ合った感情が
 押し寄せてきました。
 私の病気は、たいして重くありませんが、
 脳に関係がありました。
 通院していますが、病気はほとんど治っていますし、
 今は時間がかかりますが、再び本が読める、
 インターネットが楽しめる、テレビも見れます。
 その喜びの反動の一つが、最近
 『ほぼ日』へのメールになっています。
 病気の事があって、この本を読むのが
 最初、恐かったです。
 副題の『脳は疲れない』と、
 読者の方々の感想を少し読んでいたのが、
 読もう!という気持ちにさせてくれました。
 糸井さんと池谷さんの、何とも言えない
 暖かくて明るい雰囲気も
 いっそう安堵感を与えてくれました。
 池谷さんの研究のお話には、
 本当に本当に勇気をいただき、
 糸井さんの考えに、なるほど
 そういう風にとらえていくとおもしろい、
 楽しまなくっちゃと思いながら、
 二人の対談を何回も反復し
 1週間かけて読ませていただきました。
 つい最近、もう一度
 仕事に復帰しようという気持ちになった、
 そして、感情のアンテナが
 少しづつ伸び始めているような気がする
と、
 ほぼ日宛にメールを送りました。
 ちっちゃな一歩踏みはじめたばかりですが、
 あのメールの内容を後押ししてくれるようで、
 うれしかったです。
 私の脳も、
 『まだまだこれからなんだよ』
 『大丈夫だよ』
 と言われたような気がしました。
 私にも、海馬がちゃんとある。
 それも、自分次第でどうにでもなるんだと、
 不安を拭ってくれる本です。
 「あぁ、今これを読めて良かった」
 と大げさのようですが、本当にそう思いました。
 これから先、この応援歌を
 何回も読み返すことでしょう。
 (原っぱ)



・やっと時間が取れて『海馬』を読みました。
 読書のときに、気になることや
 後で読み返したいことが書いてあるページがあると
 ページの隅っこを折るくせがあるのですが。
 たくさん折りすぎて、
 本の上のほうが扇型になってしまいました。

 もう一度頭から読み返すべき本ってことですよね。
 本当に勇気や意欲をもらえる本でした。
 ……本をたいせつにしなさいって、
 本を作ったひとには怒られちゃうかな。
 (ゆのみ)



・書店で「海馬」を購入し、
 最後の章がまだ読み終わってないのですが、
 脳が活発になってウズウズしてるので、
 早速感想書いちゃいます。
 もう、「やっぱり私は間違っていなかった!」と
 「しまった、やっちまった〜!」の嵐です。
 なんとなく正しいんじゃないかと信じてきた事の数々、
 知らないうちにとらわれていた既成概念の数々、
 それが「海馬」によって露わにされ、
 スッキリというか、
 とても柔らかい気持ちになっています。
 居間から台所まで歩くだけで、
 海馬が刺激されてるんだな〜などと思い、
 何でもないことが何てすばらしいんだ!
 と感じてしまいます。
 この世のすべてが明るくみえる!って、
 大げさじゃないですよね?
 現在、私もそこそこ若いのに
 「これから衰えていくんだ・・・」と
 何となく未来のビジョンが曇っていて、
 暗いイメージがあったのですが、
 今はハッキリと明るい未来が見えます!

 ありがとうございました。
 これから何度となく「海馬」を読み返し、
 暗記メモリーだけでなく、
 経験メモリーに刻みつけられると
 いいなーと思っております。
 (たまこ)

  




では、次回のこのコーナーで、お会いしましょう!

このコーナーへの激励や感想などは、
メールの表題に「脳」と書いて、
postman@1101.comに送ってください。

2002-07-30-TUE

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