坊さん。
57番札所24歳住職7転8起の日々。

第61回 ナム スターズ!

ほぼにちは。

密成です。

6月6日
「ほぼ日」創刊記念の日、

そして
ワールドカップで
世間の話題はサッカーだらけの
そんな日。

僕はベースボール・スタジアムにいました。

といっても、
地元のグラウンドにある小さな野球場だけどね。

はじめて
「坊さんの野球大会」
に参加したのです。

今回、集まったのは4チームで、
全部真言宗のチームでした。

他宗派が混じると、危険球だらけの
乱闘試合になるのは、必至だからね。

というのは、もちろん冗談ですが。

僕が今回、参加させてもらったのは、

「ナム(南無)スターズ」

という、すばらしいチーム名のチームです。

「白川君、野球大会出ない?」
「はぁ。チーム名とかあるんですか?」
「ナム スターズ!」
「すごい!!ユニフォームとか作ってるんですか?」
「あるよ。」
「でます、でます。出させて下さい。」

というぐらいのインパクトがありました。

ちなみにユニフォームは
昔の西武ライオンズのビジター(アウェイ)用の
デザインを元にした物です。
清原選手が、入団当初着ていたユニフォームを
思い浮かべて下さい。

そして
胸の部分には
「Namustars」の文字が。



僕がユニフォームを受け継いだ背番号25は、
じいちゃんのお葬式の導師を務めていただいた、
お坊さんが使用していた物です。

謎めいた因縁・・・までは感じませんが、
伝統と責任を感じます。

でも、僕が借りたグローブに

“パンダース”

とマジックで書いてたので、

「なんですか?コレ。」

と聞くと、

「前のチーム名。」

ということでした。

ないかも、伝統・・・。
パンダース・・・。

他のチームはと言うと、
「ヤンキース」という
ニューヨーク・ヤンキースのユニフォーム
を着ているチームとか、

宗派名ズバリの「豊山」チーム、
(真言宗豊山派のチーム)

あとは、五鈷杵(ごこしょ)という
法具から引用したと思われる
「五鈷」チームと
なかなか個性豊かです。

五鈷チームの背番号は全員梵字の
「オーン」である。



すごい。

「オーン」は
真言の最初によく用いられる言葉です。

“オン アラハシャノウ”とかね。

ちなみにナムスターズの南無は、
仏への敬意を表すために
体を“折り曲げる”という意味があります。

背番号は他のチームは自由で、
例えば、55番札所の「南光坊」さんの背番号は
55です。

もちろん。

というわけで、
生まれて初めて
ベースボールシャツに袖を通し、
開会式を迎えたわけですが、
まずは主催チームのお詫びから。

「今日は、代表が試合に参加できなくなりました。
 お葬式です。」

責める人は誰もいない。
こういう時、坊さん同士だと説明はいらない。

試合が始まり僕は第一試合の先頭打者である。
ナムスターズの打順は年齢順だ。

「若いと思ってたのに、もう8番打者か・・・。
 ショック!」

レフトとセンターの間が、
とてつもなく広く空いているので、
ショートの頭を越したいなぁ、
と思って、フルスイングしたら
ラッキーなことにそうなって、
先頭打者ランニングホームラン!!

結局ナムスターズは全勝優勝し、
僕は敢闘賞として
「ドリップ・コーヒーセット」を頂く。
初参加賞と言った方がいいかもしれませんが。

参加していたお坊さんは
変わったプレースタイルの人が多くて、

「どりゃゃゃぁぁーー!」

という、ものすごい雄叫びと共に、
山なりの超スローボールを
投げ続けるピッチャーの人は、
特にすごかったです。

僕も元会社員ですが、
サラリーマンにはこういう人、
あまりいませんよね。

ベンチでは、島のお寺のお坊さんから、
夏に行われる「水軍レース」にも誘われました。

「無理ですよ。僕、ボートも漕いだことないですし。」

「大丈夫、大丈夫。
 去年はスナックのねーちゃんチームに、
 負けたから。」

参加することにしました。

このチームの名前は、

「御大師 SUMMER’S」(様’S)

です。

なんだか、すごい夏になりそうですね。

ミッセイ

2002-06-16-SUN

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