坊さん。
57番札所24歳住職7転8起の日々。

第6回「得度カットでいこう!」

ほぼにちは

前回に続き
高野山のことを。

ところで

「みんな、ハゲてる?」

「ほぼ日」読者の
編集者、クリエイター、芸能人
(なんか多い気がする)
の人で

「おれ、本格的に禿げたら、
 絶対スキンヘッドにするもんね!」

と大いなる野望を持ってる人も、多いかと思います。

最近読んだ電気グルーヴの本の中でも
(おもしろかった!
  『電気グルーヴのメロン牧場−花嫁は死神』)
ピエール瀧さんが、そのようなことを言っておられました。

そんな人たちに、一つ提案。

高野山に行って、目に付いた散髪屋さんで
(けっこうあるので、すぐに見つかります)

「得度(とくど)カットに、しちゃってください!」
って、言ってみてください。

するとどうなるか?

前に2個
頭頂部に1個(だったと思う)
小さく、丸く、髪を少し残した
ドラゴンボールの“クリリン”
みたいな髪型にしてくれます。
(あれは髪じゃないと思うけど)

いいでしょう。いいこと聞いたでしょう?

スーツのままでも、
十分グリーンデイ(パンク バンド)の
ライブに行けます。

これは得度(とくど)式という
仏門に入る時にする儀式の前の日に
受者(参加する人)がする髪型です。

残りの部分を当日、
阿闍梨(あじゃり)に剃ってもらうんです。

僕もその時に
使った剃刀と剃った髪
(左髪、右髪、周羅髪といって別々の紙に入れる)
を大切に今でも、持っています。

えーっと阿闍梨っていうのは
「伝法灌頂により秘法を伝授された僧」です。
よく、わかんないですか。えーん。

スキンヘッドにしてる人って
「絶対、ハゲ隠しだよねぇ〜」
って言われがちです。
(芸術家のくまさんとか
 「なんでも鑑定団」で
 スポーツものを鑑定する人とかは
 どうなんでしょうね。)

ほんで、実際そうだったりします。

ですから
得度カットで出社して

「やっぱり、おれたちの仕事って
 あっち側と、こっち側を
 つなぎ合わせる仕事じゃん?
 そうすっと
 東洋思想とか
 あっち方面にいっちゃうんだよねぇ、どうしても。

 ところで、みっちゃん
 得度って知ってる?
 アジャリは?
 
 それ、絶対、やばいでしょう!」

という感じに、ちゃっかり理論武装しちゃってください。

よけい、バカにされるかもしれませんが。

チャレンジ精神を持ってがんばってください。

健闘を祈願しております。

ミッセイ

2001-12-16-SUN

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