坊さん。
57番札所24歳住職7転8起の日々。

第4回「お寺というR.P.G(ロールプレイングゲーム」

ほぼにちは

僕はお坊さんなので、やっぱりお寺に住んでいます。

すごく田舎のこぢんまりとしたお寺。

お寺に住んでるのって、ロールプレイングゲームみたいだ。

今日、境内を歩いていたら
本堂を修復してくれている大工さんが
「おっさん
 (僕の住んでいる地方では、
  お坊さんをこう呼ぶ。
  アクセントが“お”に強くかかる。)
 どうして外材(外国の材料)を使ったら
 建物がすぐに傷むか知っとる?」
って聞かれました。

「うーん、わかりません。」
「外材は長い時間をかけて、海を渡って来るからね。
 その間に、たっぷり海水を含んで
 釘が錆びやすくなるんだ。」

まるでロールプレイングゲームで
海辺の大工町に初めて来た時みたい。

そのあと
畑に行ってキウイの出来具合を眺めていたら、
老婆が二人。

「おっさん、山を越えたお墓の裏に
 小さな実のなるが木があって
 その実は、すごく小さいけど
 キウイみたいな味がして、すごくおいしいよ。」

「じゃあ夕方、行ってみます。」

「日が暮れたら、一人で行ってはいけない。
 だれかを連れて行かなきゃ。」

ホント、まるでR.P.G.みたいだね。

僕はCボタンでメニューを開いて「会話」を選択したんだ。

「この橋を越えたところに、
 ロバートという力自慢がいるから
 彼を連れていくといい。」

って婆さんが続けて言ったりして。

とニヤニヤしてたけど、やっぱり言いませんでした。
はは。

そんな、こんなで
歩いていると
とてもきれいな夕暮れが始まりました。

僕はデジタルカメラの「夜景機能」を初めて試すために
シャッターを押しました。

考えてみると夕暮れって
「夜景」じゃないけど
まぁ、いいや。

友達は
「お寺にずっといるのって、結構きつくない?」
ってよく言うけれど

こんな日は
坊さんってのも
悪くない。


ミッセイ

2001-12-12-WED

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