BOOMERANG
ブーメランのある暮らし。

第76回 フランス世界大会への道<その5>

4位と思いも寄らぬ高発進となった日本チーム。
各国の厳しいマークを受けながらも、
表彰台に向けて2日目がスタート。

2日目は日本チームがもっとも不得意とする、
オージーラウンドという種目。
とにかく長距離(50m)勝負なのだ。
毎回この種目で順位を落として失速するので、
今年こそは!と気合いを入れて挑みました。

が、やっぱりダメでした・・・。
みんなドロップしたりして点数が稼げず、
結局17チーム中12位。
今回もここで一気に失速しちゃったのだ。
日本チームの化けの皮がはがれたって感じです。
どういうわけか、この種目はホント苦手なんですよね。
もちろんトギーも、ダメでした。

その後、どうもパッとしなくなった日本チームは、
各国からのマークもなくなり、少し寂しい状態に。
でも、がんばりましたよ。
2日目の最終はチームリレーという種目。
30m走り、ブーメランを投げて、
キャッチしたら走って戻ってきて、
次の人にタッチ。
4人で2巡します。
なんとこの種目は、その日の最高タイムを出し、
世界大会の種目別では、初めて日本が1位をゲット!
記念すべき種目となりました。
ちなみにトギーは、走る種目だったので不参加。
1位の味をかみしめることはできませんでした。

結局2日目が終わって順位は5位に後退。

そして、最終日の3日目。

ドイツのBチームに追い上げられながらも、
何とか踏ん張り、残りも2種目になった。
トリックキャッチ/ダブリング。
トギーの最後の出番なのだ。
投げて戻ってきたブーメランを、
規定の方法でキャッチします。
片手でキャッチしたり、
背中に手を回してキャッチしたり、
蹴り上げてキャッチしたり、
寝ころんで足でキャッチしたり。
さらに、同時に2本のブーメランを投げて、
両方ともキャッチする規定もあるのだ。
この種目アクロバティックなので、
見ていて面白いですよ。
プレイする方は大変なんですけどね。

競技直前、トギー達が練習に入ったところで、
思わぬアクシデント発生。
一天にわかにかき曇り、
風も出てきて、遠くの空では雷鳴が・・・。
それでも気にせず練習をしていたら、
みんなが「逃げろー!」って感じでテントへダッシュ!
一瞬にして100人近くの選手たちが大移動。
直後にサンダーストーム。
激しい風雨に、テントの中にいても怖いぐらいでした。

30分ほどで、今度は信じられないような晴天。
試合は何事もなかったかのように再開されたのだ。
ついさっきまでの強風が嘘のように無風になり、
嵐を呼ぶ男(?)トギーも絶好調!
バンバンキャッチし、高得点をマークしました。


足でキャッチしてます

なんとこの種目、団体戦の種目総合で2位。
嬉しかったのだ。

ってなことで、3日間の団体戦が終了。
結局日本チームは5位でフィニッシュ。
それでも、過去最高順位!

優勝はドイツチーム。
なんと、7種目中6種目を制し、
手が付けられない強さ。
準優勝は地元フランスチーム。
ホームで大活躍でした。
3位はスイスチーム。
最初は日本と競ってたんだけどなぁ〜。


さて、フランス大会の話もあと2回です。


トギー(栂井靖弘)
KBN(関西ブーメランネットワーク)
http://www.kbn3.com

2004-10-24-SUN

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