BOOMERANG
ブーメランのある暮らし。

第57回 ドイツ世界大会への道<その5>


毎度トギーなのだ。
「ブーメラン世界大会への道
 2002 ドイツ編」(長い!)
の5回目。

開幕早々、病気で1名少なくなった日本チーム。
気を取り直し5人でフィールドに向かったのだ。

参加チーム24。
選手数約140名。
スタッフ30名。
ついにフィールドに集結。
みんな気合い入ってますよ!

まずは簡単なセレモニーからスタート。
他のスポーツではあんまりないと思うんだけど、
ブーメランの世界大会では、毎回恒例行事があります。
それは、全選手とハイタッチ。
1チームずつ紹介され、順番にハイタッチをしながら、
整列していくのだ。
毎度お馴染みの顔や、初めて見る新しい顔を確認する
エールの交換と言った感じでしょうか。
今回は人数が多いから大変でした。
左手がちょいと腫れちゃいましたよ。
でも、気持ちいい痛さだし、
みんなが一体になる瞬間なのだ。

そして、満を持して団体戦がスタート。
いよいよ最初の種目が始まった・・・
んだけど、とりあえずトギーはお休み。
まず、審判に回りました。
各国の選手が投げるのを見て、体がうずうず。
気持ちも高ぶります。

そして2種目目・・・。
なんだけど、またもお休み。
団体戦は8種目あるので、
できるだけ得意な種目を優先するためなのだ。
ってことで、トギーは足が遅いので、
走らなきゃいけない種目は自粛してます。

ところがこの2種目目、いつまで経っても終わらない。
チームスーパーキャッチという種目で、
1人が滞空時間用のブーメランを投げ、
そのブーメランが飛んでる間に、
他の3人がキャッチ&スローを
繰り返す競技なんだけど、(第54回参照)
ランチタイムになっても、半分も終わってないのだ。
原因は参加チームの増加と、フィールドが広すぎること。
フィールド全体へのアナウンスがうまくいかない上、
大会が始まったばかりで、選手もスタッフも手際が悪い。

そんな中、またも日本チームの主力選手にトラブル発生。
今大会、これで何回目のトラブルになることか・・・。
滞空時間用のブーメランを投げて猛ダッシュした瞬間、
大腿部の肉離れを起こしてしまったのだ。
あまりに待ち時間が長かったせいで、
体が完全に冷えてしまっていたのが原因。

ヒョヘー!!!
日本チーム6人が4人になっちゃった。
4人いれば試合ができるとは言うものの、
苦手な種目も出ないといけない・・・。
走る種目(チームリレー:第54回参照)も
「イヤだ」なんて言えなくなっちゃった。
不幸中の幸いだったのは、肉離れを起こした選手が、
動きの少ない種目であれば、何とか出場できるとのこと。
とりあえず、がんばれるところまで、
4人でいくことになったのだ。
ちなみに、この種目、5時間かかりました。

そして、3種目目、ついにトギーが登場。
チームオージーラウンド。
より遠くまで投げ、投げた地点により近い所で
キャッチするというブーメランらしい種目。
50m以上投げ、投げた地点から半径2m以内で、
キャッチすると満点の20点がもらえます。
これを5回やるのですが、
ここでトギーは小爆発!
20点満点を1回やっちゃいました。
実は20点を取ったのは生涯初めて。
拍手も起こり、気持ちよかったのだ。
ちなみにその時は難しい風が吹いていて、
他の選手はかなり苦戦してました。
その証拠に、トギーが終わった後、
声をかけてくる選手が数人いて、
どんなブーメランを使っているのか、と
細かいチェックが入ってました。
ちょいと、鼻高々。

結局、試合進行があまりに遅く、
6種目行う予定が、3種目で終了。
病人やけが人が出るというトラブルが、
試合スケジュールに影響を与えちゃいました。
この先が思いやられるのだ。


でも、さらにトラブルは続くのだ・・・。
もう勘弁してよぉ〜。

続きは次回に。


トギー(栂井靖弘)
KBN(関西ブーメランネットワーク)
http://www.kbn3.com

2002-10-09-WED

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