BOOMERANG
ブーメランのある暮らし。

第47回 ブーメランの選手寿命

マイドでマイド!
ってことで、トギーなのだ。
今回は選手寿命について。

まずは、11月27日はトギーの誕生日。
イェーイ!
ドンドンドン!パフパフ〜!
いやいや、トギーも30歳です。
いよいよです。
筋肉痛も翌々日に襲ってきます(笑)。
俗に言う「中年」ってやつに
足をちょいと突っ込んじゃいますね。
体力もこれからドンドン落ちていくし、
どうしましょ。
ブーメランの選手生活もそろそろピリオドか?

なーんて事は、実は全然考えてないのだ。
世界的に見ると、40代や50代の
現役ブーメラン選手は結構いるんです。
ブーメランは、
パワーだけでなくテクニックも重要。
そう、ゴルフに近いのだ。
いくら飛距離が伸びても、
右や左へそれたらダメですよね。
飛距離が出なくても、正確に打ち、正確にピンへ
寄せる選手の方がスコアは伸びる。
ブーメランも、いくら速度が速くても、
正確に戻らなければ、あまり意味がないのだ。

ってことで、40代でも超一流の選手は
ゴロゴロいる。
そんな人たちのプレイを見ていると、
ほとんど芸術の域に達していたりするのだ。
まるでピアノ線の上を滑っているように
ブーメランを正確に戻す人や、
風を完全に読み切り、風と遊ぶ人。
とても、そんな領域は真似できません。

また、作る方でも、
滑らかな曲線と幻想的な色合いのブーメランを作り、
自分のペットのようにブーメランを操る選手もいる。
唸っちゃいますね。

そうそう、30代や40代から、
ブーメランを始める人も多いんですよ。
大工さんや塗装屋さん、はたまたお医者さんなど、
手に職を持ってる人が多いのだ。
ブーメランって、そういった職業の方に、
何か訴える魅力を持ってるのかな?

確かに、ブーメランの飛びをイメージしながら、
形や材質を決め、丹誠込めて削り、色を塗って、
完成するブーメランは「作品」と呼べるような域。
だから、手に職を持ってるような人が、
はまるのかもしれない。

でも、青空の下、ブーメランが
空気の中を泳ぐように戻ってきたときは、
どんな人でも、感動しちゃいますよ。
だって、そこがブーメランにとって、
最大の魅力ですからね。

トギーがブーメランを始めてからは、
ブーメランを通して季節や風を
感じるようになったのだ。
なぜなら、飛ぶ方向を目線で追うのと同時に、
公園の木々たちが色付き始めているのを感じ、
風が強けりゃ「木枯らし一号」だなんて、
勝手に思ったり。(笑)
ブーメランと共に季節を感じているのだ。

近くの公園で練習することが多いんだけど、
ブーメランをしていると決まって誰かが寄って来る。
ジョギング中のオジさんオバさん、
はたまた散歩中の犬までも。
みんな、決まって言うのは
「何してるんですか?」と、不思議そうな顔で。(笑)
ブーメランで友達の輪を広げるのも、
トギーの得意種目なのかも。(笑)

いろんな人とコミュニケーションしていくうちに、
「人に見せる自分」っていうのにも、
こだわりを持つようになったのだ。
どういう風にすれば、
「格好よく見せられるか?」
「ウェアーはどんな色が良いのか?」
なーんてことを考えるのも、楽しみの一つ。
そんな試行錯誤をしていると
次第にブーメランも上手くなってくるのねん。(笑)

トギーはこの先もブーメラン独特の楽しさを
見つけ続けたいのだ。
また、これからブーメランを始めようと思われる方は、
ブーメランを通して
素晴らしい出会いをして欲しいのだ。
トギーなんて、毎年、
年賀状がガンガン増えてますよ。(笑)

ってなことで、みなさんも、
ぜひ、ブーメランを始めてみませんか?
何でもそうだけど、
「夢中になる」ってことは、ほんと素晴らしいです。
トギーはブーメランと出会ってから、
「生きることに夢中」になりました。
こんなおもしろい物を、僕らだけで楽しんでるのは、
もったいないです。

最後は熱く語っちゃいましたが、
とにもかくにも、トギーも良い感じで
年を取っていきたいのだ。
30代は、もっと自分を磨いて、
ブーメラン界の
「いぶし銀」を目指しちゃいます。(笑)

ってなことで、Happy Birthday to me!の、
選手寿命なお話でした。

30代も、がんばるでー!

トギー(栂井靖弘)

2001-10-28-WED

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