『ほぼ日刊イトイ新聞の謎。』について詳しくはこちら。


第2回 で、なんで、われわれがつくってるわけ?
コモエスタ!
ビヤ〜ン!
そもそも論ではございますが、
なんでぼくらがこの本を
担当してるんだっけ?
「ほぼ日年表」
つくった張本人だからよ〜。
わたしが記憶係、
シェフが記述係。
古株チームだからよ。
でもさ、その年表を
もとにするにしても、
講談社さんの
『ほぼ日刊イトイ新聞の本』みたく、
外の力を借りてつくるってことも
できたわけじゃない?

カラーページに登場の『ほぼ日刊イトイ新聞の本』。
あら? 「自分でつくる」って
宣言したのは、どなたかちら〜?
おれかちら〜?
そうよ。永田ソフト
「それはものすごいことになるから
 ライターさんだとか
 なんなら外部の編集者に
 委託したほうが
 いいのではないですか」って
怖い顔をして
言ってるのもきかなかったじゃないの。
そうだった‥‥
だってさ、そもそもあれだけ
主観的な歴史年表を
書籍にするには、かなり調べたり
裏付けをとったりしないと
いけないでしょう。
それって内部にいないとできないもんね。
そのまま本にすれば
いいっていうわけじゃないしね。
しっかし、モギちゃん、
ほんとに物覚えがいいよねえ!
あら光栄ですわん。
弊社の一部の人からは、
「記憶の権化」と言われてるのよん。
誰が何年の何月に入社しただとか、
何年の社員旅行のときに
みんなでどんなことを話しただとか、
コンテンツがはじまった経緯だとか、
もうほんとに「聞けば出てくる」もんねえ。
それを活かした記事が、
本書の巻頭をかざる30ページにわたる
「千行年表」です!

このものすごい小さい文字‥‥。手と比べてみて。
記憶と記憶がむすびついて
意外な事実もわかったりしたわよね。
たとえば、
「創刊日には、ひとりも
 正式な乗組員はいなかった」とか!
ぼくはてっきり
モギちゃんは最初からの
社員だったのかと思っていたら、
モギちゃんの入社は
1998年の6月末、
創刊日よりあとなんだよね!
創刊準備のお手伝いはしていて、
事務所に出入りしてはいたんだけど
前の会社を辞めていなかったの。
創刊日のころは、さ‥‥、
当時の東京糸井重里事務所には
正社員はじつはひとりいたんだけれど、
その人は、社長のマネジメント担当で、
「ほぼ日」には
かかわっていなかったのよ。
そして当時アルバイトだったのが
のちに「ほぼ日ストア」の
店長になる西田さん と、
ダイニング部長になる
大西さん のふたり。
正式な「ほぼ日」乗組員は、
糸井さんひとり。
すごいよね。
船長ひとりの船出だったわけだね。
じゃあ当時の
「ほぼ日」創立メンバーは‥‥
全員ボランティア。
アッキィ画伯と青木克憲さんは
当時それぞれ広告代理店勤務だったし、
ベイちゃんは東大の学生さん。
“ひょんさん”と“高橋ま゛”さんは
IT系の企業につとめながらだったの。
で、モギちゃんはどうして
「ほぼ日」にかかわることに
なったんだっけ。
出版社でバイトをしていたときの
編集者の知り合いが、
糸井さんの担当をしていて、
「ほぼ日」を立ち上げるのに
人を探しているからって紹介されたの。
ちょこっとウェブ系の仕事をしていたので。
でも、わたしはその当時すぐケンカして
会社辞めちゃうような人間で、
「うれしいけど、
 このくらい短気で、
 社長とすぐケンカして辞めるような、
 仕事の続かない人間でございます」
っていうことを履歴書に書いたのよ。
そういうことってふつう
履歴書には書かないもんじゃない?
糸井さんが見るとは
思わなかったのよ〜!
そりゃ見るよ!
そしたら「おもしろいじゃねえか!」
ってことになったらしくて、
呼ばれたのよ〜。
そんで、社長と楽しく
「新しいメディアには、エロが不可欠」
みたいな、ゆる〜い話をした後に、
社長の例の決め台詞。
「悪いようにはしないから。」

ケンカ履歴書&エロトーク入社
ってやつか‥‥。
しかしそのあとずっと続いてるんだから。

わたし自身がいちばん不思議!
でもシェフも、それ言うなら
「とんかつ入社」じゃないの。
そうでした。
夜中の三時にとんかつを
揚げてるとHPに書いてたのを、
おもしろがってもらったんでした。
でもさあ、それを言うなら、
いま手帳やハラマキを担当している
あややは‥‥
「就職相談入社」よ!
就職活動中、糸井さんに、
広告の世界のことをききにきて、
「だったらうちにいなさい」って、
その日のうちに
「永久紙ぶくろ」の発送を
手伝うハメになったのよ〜!
それでそのまま、ずっと
いることになったのよ〜。

なつかしい?
永田ソフトは前の会社を辞めて
「フリーランスになりました」って
挨拶に来たところを
「まあ、そこに机も余ってるし
 座ってたら? 電話もあるし」
なんて言われて座ってそのままよ!
これぞ「うっかり入社」よ!
4年目に入社したべっかむ3
じつは創刊1年目に「ほぼ日」に
登場していた! とか、
ハリさん
「ひどい目隊」出身だとか、
そういう縁もいろいろあるしね。

乗組員の紹介ページもあります。
そうそう、
よくメールで訊かれるんですけど、
いまの東京糸井重里事務所の採用は
一般公募なんです。
‥‥いまだったら、
私たち、入れないわよね!
むりむり! ぜったいむり!
隔世の感があるわねえ‥‥
こないだ「ほがらかな人々」
ジョージさんが仰ってたんだけど、
創立当時のメンバーが
「『いまだったら自分たちは
  この会社に採用されないよな』
 って古株社員が言うときが、
 その会社の最初の節目なのよ!」
って!!!
じゃあ、まさに、今が‥‥
節目なのよ!
モギちゃんのトシはぞろ目だね!
あら22?
そういうことにしておきましょう。
そんな節目に出版される‥‥
『ほぼ日刊イトイ新聞の謎。』!
よーろーしーくーね〜!

2006-10-30-MON

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