今日の「小さいことば」。
#4●社会に出て行く人へ
自分のキャリアをアップさせることが、
雑誌や本で語られているけれど、
ほんとうは、自分のキャリアよりも
自分のいる場所のキャリアがアップするのが、
いちばん愉快なのではないだろうか。
────『小さいことばを歌う場所』より
なにかを一生の仕事にしていくと決意したら、
自分を、そのなにかの「中毒」になるように
仕向けていくんです。
────『思い出したら、思い出になった。』より

こころから願えば、夢は叶うよっていうことと、
願いさえすれば何でもできるよってことは、
ぜんぜんちがうんだ。

夢がさ、本気で願える夢になったら、
それはほんとうに叶うことに近づいたってことだ。

夢をみるって、本気で願うって、むつかしいんだよ。
小さかろうが、しょうもなかろうが、
叶えてきたことのあるやつは、
夢を叶えるっていうおもしろさを、身で知ってるんだよ。

ある程度なにかできるということを、
最初の種にして、それに水をやってさ、
少しずつ育てていくんだよ。
その身体の感覚が、ものさしみたいに刻まれていると、
本気の夢を見る力がつくんじゃねぇかなぁ。
────『ともだちがやって来た。』より

ほんとうに大事なことは、学校も企業も、
「いい人。いっしょにやっていきたい人」を
採用したくてたまらないということです。
おじぎの角度が完成されていたから受かった、なんて、
あるわけないじゃありませんか。
あるとしたら、それはおじぎの角度に象徴されるような
魅力があったということだと思いますよ。
────『思い出したら、思い出になった。』より

「受け手のプロであるつくり手が、
 次の時代を担っていく」と、思っているんです。
────『ともだちがやって来た。』より



2009-03-08-SUN

(C)HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN