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この本について
今年もこのシリーズをお届けすることができること、
そして、毎年毎年の素敵な恒例ができたことを
とてもうれしく思います。

この『ともだちがやって来た。』は、
糸井重里が「ほぼ日刊イトイ新聞」に書いた
1年分の原稿のなかから、具体的にいうと、
2008年1月1日〜12月31日のあいだに書いた
「今日のダーリン」と「ダーリンコラム」のなかから
こころに残ることばを集めて編んだ本です。

この形式で本をつくりはじめてから、
今年のこの本が3冊目になります。
1冊目の『小さいことばを歌う場所』、
2冊目の『思い出したら、思い出になった。』は、
おかげさまでたいへんご好評をいただき、
現在にいたるまでロングセラーを続けています。

3冊目のタイトルは『ともだちがやって来た。』。
過去最多の196のことばを収録し、
ことばとことばのあいだには、
糸井重里が毎日更新している写真連載、
「気まぐれカメら」からの写真を添えました。

収録されたことばはどれも短く、
スッと読めるものばかりです。
けれど、たぶん、長く長く読める本です。
おそらく、何度でも開きたくなる本です。

あなたのこころに染みこむことばが
きっといくつも見つかります。
笑っちゃうような冗談や、
ヒントや、詩が、詰まった本です。
どうぞ、今年も、開いてください。



著者、糸井重里からのご挨拶
いや、読者として挨拶したい!

いまごろになって、
なにを妙なことを言いだすんだ?
と、思われそうですが、
まちがいなく、ぼくはこの本の読者です。

あんたは読者じゃなくて筆者だろう?
と、思われそうですが、
まったくそれは濡れ衣で‥‥
いや、そうじゃないです!
もともと書いた人間はぼくなのですが、
その書いたものを切り抜いて、
貼り付けてくれたのは別の人なのね。
つまり、どう言いましょうか。
「福笑い」みたいなものなのかしらん。
だから、ぼくは、平気で、
「おもしろいなぁ、これ」などと、
読みふけってしまうのです。
読者としてのぼくが言うのですが、
これは、ぼくの
「最も共感できる本」のひとつです。


『野ブタ。をプロデュース』の小説家、 白岩玄さんに、読んでもらいました。
2009-04-07-TUE 更新!

たとえば、本のなかに、
「ありふれたことばでいいんだ」っていう、
糸井さんのことばがあるんです。
なんていうか、小説を書いていると、
「ありふれたことば」って、
むしろ避けたりしてしまうんですけど、
「ありふれたことばでいい」っていう感覚って
ぼく、すごく好きで、絶対に捨てたくないっていうか、
忘れたらあかんことやなって感じたんです。

あと、書かれていることばは、
そのときどきに糸井さんが感じたことで、
自分の経験や思い出とは無関係なんですけど、
不思議と、自分とリンクするところがあるんですね。
少ないことばなんですけど、
たくさんの経験や時間を含んでいるというか。
そこに浸っているのが、すごくおもしろい。

たぶん、読むたびに、違う感じ方をするというか、
たとえば、年をとってから読むと、
惹かれることばも変わっていくと思うんです。
読んですぐ響くものもあるし、
だいぶ時間があいてから伝わってくるものもあったり。

だから、何度も読める。
何度も読んで、たぶん、すぐ忘れると思うんです。
その、「忘れる」ということが、
こんなにも簡単にできるということがすごい。
そして、忘れちゃうけれども、
間違いなく、また手に取る。
そんな本だと思います。



白岩玄(しらいわ・げん)
小説家。1983年生まれ。
『野ブタ。をプロデュース』で第41回文藝賞受賞。
ドラマ化された同作は、芥川賞候補にもなった。
第二作目となる『空に唄う』が発売中。


この本のデザイナーから  プリグラフィックス 清水
よく晴れた日に窓から外を見ていたら
空から「こんにちは!」とあの人もこの人も‥‥
そんなイメージでずっと作ってきました。
一見しておわかりのように
デザインのテーマは空です。

今回も楽しくデザインさせていただきました。
著者のすばらしい言葉たちとともに
見た目も楽しんでいただけたらうれしいです。

みなさまのところにも、ともだちがやってきますように。



この本の印刷担当者から  凸版印刷 藤井
「幸福な本」

印刷担当として「幸福な本とはなんだろうか?」
とつねづね考えることがあります。
そもそも本に幸不幸なんて、と思われるかもしれませんが、
世の中にはたくさんの書籍が発行され、
そして消えていきます。
できるなら多くの人の手に渡り、読み継がれ、
本棚のとっておきの場所に並ぶ、
本作りに携わったからには、
担当の本の来し方行く末に思いをはせるものです。
そんな意味で「この本は幸福なのかしら」
と考えるのは至極当然。
人生と同じ、本の道のりもまた険しいものです。
内容の良し悪しで売れ行きは左右されません。
かといって、
外見が美しいからといって売れるものでもないのです。
多くの幸福になる条件が重なって、
その本は「幸福」を勝ち取るのです。

で、その条件とは?と聞かれると難しいのですが、
少なくとも、
携わるすべての人があきらめず愛情持って作った本で
不幸な本は少ないものです。
少なくとも印刷担当として
愛情もって作り上げたと胸を張っていいきれます。
今回も凝った装丁でお化粧しました。
製作者サイドの愛情の結晶です。
あとはみなさま、この本を幸福にしてやってください。


この本の編集者から  ほぼ日刊イトイ新聞 永田
ああ、つくりおわってしまった、
と、寂しさを感じるくらい、
3冊目のこの本もたのしくつくりました。

いつも書きますが、
このシリーズは糸井重里のなかにある
たくさんの要素のなかでも
とりわけ「詩」の要素が
自然と色濃くにじみ出ます。

詩や詩人を強く尊敬する糸井重里は
その思いゆえ、決して自分を詩人と定義しません。
能動的に「詩」を書こうとしない糸井重里が
毎日の「ほぼ日」を更新するために書く
極めて日常的な文章から「詩」を切り出す。
結果的にそれが果たせるだけでも
このシリーズをはじめてよかったなと思います。

ただ、毎日を、来る人のために、
ぼんやりと、懸命に、
等身大からはみ出さないことを律しながら、
残ると意識せず、書く。
その「脇目もふらない日常の行為」こそが
詩や詩人に対する憧憬や畏怖から
糸井重里を開放するというと、大げさでしょうか?

本がほとんどできかかったとき、
著者にはじめて原稿を見せて
最終チェックをもらいます。
印刷所から届いたばかりのその束を素読みしながら、
著者である糸井重里が、
「これ、ほんとにぜんぶ、
 去年おれが書いたことなの?」と
ちょっと心配そうにつぶやくのを聞くのが
この本の編集者としての醍醐味です。

そして最後に、
品質追求の大義名分のもと、
スケジュールをおろそかにしがちな
製作者の面々(著者含む)を、
きりきりと引き締め続けた鬼の進行役、
茂木直子にも感謝をしておかなくては。

今年も、よい本になりました。
はじめての人も、待ってた人も、
ためらわず、どうぞ!


この本の特別なところ
『ともだちがやって来た。』は、
特別なキャンペーンなどをのぞいて、
一般の本屋さんでは発売されません。
ですから、本の裏表紙にはバーコードがありません。
帯もありませんし、定価も記載されていません。
『小さいことばを歌う場所』や
『思い出したら、思い出になった。』と同様に
「ほぼ日刊イトイ新聞」でのみ、
販売される本となります。

本の販売は、
数量や期間を限ることなく続ける予定ですが、
在庫が一時的に尽きてしまった場合、
増刷ができあがるまでのあいだ、
お待ちいただく可能性があります。

この本のお届け時期について
最初の発送は、
2009年3月下旬を予定しています。
その後は、在庫のある限り、
注文をいただきしだい発送する予定です。

注文はこちら
著者:糸井重里
発行:東京糸井重里事務所
価格:1400円+税
(配送手数料別)
ページ数:284ページ
 
 

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2009-04-07-TUE

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