今日の微生物くん情報 (2007.03.06 Tue)

何かと話題の多い納豆菌ですが、
大豆に関わるもので
忘れてならないのは、
「根瘤菌」もしくは
「根瘤バクテリアの名前」で
呼ばれている微生物くんです。

この「根瘤菌」は、
大豆を含む
マメ科の植物の根についています。
そして、空気中の窒素を
アンモニアの形に固定化して、
マメ科の植物がたんぱく質を作るのに
非常に重要なはたらきをしています。

この空中窒素固定という
アンモニアを作る化学変化を、
人工的にやろうとすると
非常に高い温度と圧力をかけて、
無理やり、窒素と水素を
反応させなければいけません。

ちなみに
ドイツの化学者
フリッツ・ハーバーさんは
この方法を発明して、1918年に
ノーベル化学賞をもらっています。
人間がやろうとすると大変なことを、
いともたやすく常温常圧でやってのける、
根瘤菌って、
すごくありがたい菌です。

そのおかげで、
おいしい枝豆や豆腐、納豆などの
大豆製品をいただくことができるのです。

(読者の
 “動物界脊椎動物門哺乳綱霊長目ヒト科”さん
 からの微生物情報です‥‥ちなみに、今日で、
 「微生物くん」の連載は終了にいたしました。
 お楽しみくださりありがとうございました!)
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