自転車思想。
チャリンコは、未来そのものの顔をしている。

第30回 Are you angry?


こんにちは。

このページを読んでる皆さんの多くは、
やはり自転車に乗ってますよね。
長年に渡って夏も冬も乗りつづけている人、
春になってから、改めて乗り出した人、
さらに、この春自転車ライフデビュー!という人、
いろいろ、いらっしゃるでしょう。

自転車に乗るのは、楽しい。
風を切って、心地良いスピードがあって。
でも、やっぱりいい時もあれば、悪い時もあります。
ちょっと、悪い時のことを考えてみます。
ズバリ、”怒り”です。

日常的に自転車に乗っていれば、
ドキッとしたり、ヒヤっとしたり、
ムカっとすることも当然あります。
状況によっては、
自分が人をドキッとさせてしまうことだって
大いにありますよね。
お互い注意しましょう!

でも、でも。
やっぱりありますよ。

「お〜い!何だよそれ!」

って叫びたくなっちゃうこと。
クルマ・バイクが急に割り込んで来たり、
悪質な場合、ガードレールの方に幅寄せされたり。
夜走ってる時だと、
突然暗闇から、ライトの点いてない自転車が出現したり。
その上、ヘッドフォンしながら、
携帯でメールを打ちつつ走ってる人もいたりしますしね…。
そんなクルマや自転車のせいで、
こっちがヒヤリとさせられれば、頭に来るのも当然です。
どんな場合でも、怒んない方がいいのは確かですけどね。
そんなにうまくいかないのが、
かえって人間らしいような気もします。

さてと、怒りを感じることと、
本当に、態度として怒ってしまうことは別問題。
その辺は人それぞれですね。
僕も、かなり怒りを抑えこんでしまう方で、
それは本当に正しいことなのか、疑問する今日この頃です。
怒りを感じるのは、人並みかそれ以上ですからね。

相手側が、あまりに危険な動きをしてた時、
もしくは、ロコツに嫌がらせされた時、
友達の自転車乗りの中には
キッチリと文句を言う人がけっこういます。
これは、少なくとも僕には、
なかなかできることではありません。
正直、うらやましく感じます。
…本人は、感じたまま行動してるのかもしれませんけど。

自転車乗ってると、いろいろ思うことがあります。
とにかく、快適に安全に走れる空間がないですよね。
そのために自転車道や、自転車レーンを作ろうという
道路政策もよ
うやく動き出しました。

でも、いきなり全てが良くなるわけもないので、
やはりしばらくはこのまま、ということになるのでしょう。
(それまでは、

これ
でも見てイメージトレーニング!)
だから、自転車乗りは、自転車の立場に立った
アピールをした方がいいですよね。
自転車から見たら、今の割り込み方は危険だよ、とか、
タクシーの運転手さん、自動ドア開ける時は
後ろをちゃんと確認してね、みたいなことです。
(口調がこんなに優しいかどうかは知りませんよ!)
そして、そういうことを日々、
自転車のことなんか気にしないドライバーや、
危険な走りをしてる自転車乗りに注意してる人がいる、と。

実は、僕もしっかりと主張せねば!と思って
いろいろ言ってた時がありました。
怒りを溜め込んじゃうのも、
それを別の形で誰かにぶつけてしまうことも嫌でしたしね。
しかし、です。
注意すると、相手はいきなりケンカモードに突入するか、
「何この人?」
といういぶかしげな視線を浴びせつつ無視されます。
ビビって腰が引けちゃうか(情けない…)、
せっかく振り上げたコブシのやり場に困る始末…。
そういえば、子供の頃からケンカ苦手だしなぁ。
悔しいけど、キャラクターってものがあります。

というわけで、恐らくこれからも
僕はムカっとした時、なかなか言いたいことが言えず、
イライラしながら自転車に乗っているんだと思います。
いつか、動じずにハッキリ言えるようになりたい…。

どうしてもムカついてしまった時は、
意図的にペースを落として、のんびり走りますね。
イラつくと無理しがちなので、逆に危険です。
歌や口笛も効果的。
そんなことじゃ、納得いかん!という位腹が立ったら
思いっきり叫びながら走ってる時もありますね〜。
ホントは、家帰ってそのまま寝てしまいたいんですけど、
仕事だと、そう簡単に帰れませんからね〜。

自転車ライフ、そういう時もあります。

Ride safe!
(ちょっと説得力ないかなぁ……。)

2001-04-21-SAT

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