自転車思想。
チャリンコは、未来そのものの顔をしている。

名古屋でKETTAフェスティバル!

こんにちは、お久しぶりです。
 
いやはや、継続って大変なものですね。
ふっと気を抜くと書けなくなってしまいます。
待ってて頂いた皆様、本当にゴメンナサイ。
 
うっかり僕がなまけている時に、
ヘタレ気分に冷水をぶっかけるような
嬉しいプレゼントが、西からやってきました。
その名も、『名古屋KETTAフェスティバル』。
そうそう、前にも書きましたよね。
愛知県では自転車のことを「けった」というんです。
つまり、名古屋で自転車祭り。
開催は10月の初旬です。
 
ありそうでないことなんですよ。
なんたって、街中の会場で3万人。
まさかね、全員が自転車で集まるわけないでしょうけど。
2日間のイベントの予定集客規模が3万人。
これって、やっぱりスゴイ。
市民団体・行政・企業の連携もできてる。
 
「え〜、名古屋どうしちゃったの?」
 
愛知県出身の僕がかえって驚かされました。
意外や意外、それこそトヨタのお膝元で、
自動車が生活に欠かせないと思われてた、
(愛知出身の僕がそう思い込んでた可能性もありますが)
愛知県の、しかも最大の都市名古屋から
自転車の利用を訴える発信が始まろうとしているのです。
これも、よく考えると画期的なことですね。
 
いくら欧米の諸都市で自転車推進が図られていると言っても、
そのほとんどは人口数万人クラスの街です。
自転車天国のように言われているアムステルダムだって、
人口は75万人くらい。
それに比べて政令指定都市である名古屋市の人口は、
200万人以上で、全国4位です。
もちろん、その分交通量だって多い。
でも、名古屋市は国土交通省が募集した、
「自転車施策先進都市」にも選ばれて
おまけに市の職員が自転車で通勤すると、
通勤手当が倍もらえる
なんて措置も打ち出しているんです。
 
その上、名古屋は2005年に万博を控えていて、
環境に優しい、と胸を張れるような都市にならなくては、
と、そんな要請がちらほらとあるみたいなんです。
実際、会場へ向かうサイクリングロードが
周辺のいくつかの市町村で計画されてもいますしね。
そんなことも物事が動く要因になっているみたいです。
 
このイベントを提唱したのは、
名古屋青年会議所で『特徴ある名古屋創造委員会』
委員長の原啓祐さんです。
ホントにうれしいことに、
僕のページも見ていてくださってます。
この原さんが、先月東京に来てくれました。
もちろん、イベントの実施にあたって、
関係各機関や省庁を回る必要があってのこと。
そんなハードスケジュールが終わった午後7時、
赤坂の居酒屋に原さんは待っていてくれました。
名古屋から来てくれた原さんの仲間と、
名古屋の自転車乗り、東京の自転車乗りが、
集まって熱く盛り上がったのです。

そこで聞いた原さんのお話、
これが何だか感動的な内容で、
僕はしみじみと聞き入ってしまいました。
そう、この熱さと、
前に進むんだという激しい意志。
今の僕にはこれが失われてるんだよなぁ。
そんなことを思わず痛感。
聞きながら身を切られるような、
「お前は今それでいいのかよ。」
といった問いを突きつけられてるんじゃないか?
そんな思いすらしてしまいました。
(もちろん、そんなことは思ってないでしょうけどね。)
 
自転車のことで突っ走ってきた、
この3年くらいの僕がいて、
残念ながら今最初の頃の熱は失われています。
だから、今この時点で熱くなっている人を見るのは、
本当にまぶしく感じられます。
そんなことを思っていると、
原さんがいきなりの殺し文句。
 
「ここにいる私も、名古屋のクリティカルマスの面々も、
 みんなエノモトさんの子供のようなものですよ。
 DNAは広がっているんです。」
 
うわぁ。
そんなこと言われて、どうすりゃいいの、僕?
ってな感じですが、
これまで発信してきた以上、
その想いは受け止めなきゃなりません。
というか受け止めたいなぁ。
怠けてる場合じゃないんだよなぁ・・・。

とにかく、今僕が出来そうなことは、
こういった形でKETTAフェスティバルを
少しでも多くの人たちに知ってもらうことと、
仲間とああだこうだ考えている自転車カフェを、
KETTAフェスティバル会場に作ることです。
自転車があって心地良い生活と空間を、
 
「こんな感じどうっすか?」
 
みたいなノリで提案すること。
そして、イベントに来てくれた多くの人に、
リラックスして楽しんでもらうことです。
今はそれに挑戦です。
 
Ride Safe!

2002-06-17-FRI

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