自転車思想。
チャリンコは、未来そのものの顔をしている。

京都の三軒の自転車屋

こんにちは。

自転車の呼び方
(全国版、もうすぐアップしますよ!)と、
サイクレックスの開業物語、
さらには自転車ショーと続けて書いてきたので、
何だかタイムリーではなくなってしまったのですが、
京都関係でもう1つ、コラムを書こうと思います。

今回は僕の大好きな街、
京都で自転車乗りに絶対オススメしたい、
3つのお店をご紹介しますね。

まず最初は、ここでも何度か書いている、
兒玉くんも働いている自転車屋さん。

『ナチュラルサイクル』

ひとくちに自転車屋さんといっても、
いわゆる町の自転車屋さんと、
スポーツ車を扱うプロショップとありますけど、
このお店はどちらの要望も満足させてしまう、
何ともありがたいお店です。



築100年は経ってそうな木造家屋を入ると、
こんな感じでお店オリジナルの素敵な自転車が・・・。
ちなみに右隣は服屋さんで、階段を上るとカフェがあります。
奥に入っていくと、壁一面に工具が掛けられていて、
このお店の本気度がわかってこようと言うものです。



でしょ?
メインで販売しているのは、
上の写真にあるような、シンプルな街乗り自転車。
ハンドルやカゴ、荷台もいろんな種類が置いてあるので、
最初の一台をベースに自分だけの自転車が手に入ります。
だから女性のお客さんもとっても多いんです。

その上、整備技術も高いものがあるので、
バリバリレース志向の人も集まるし、
普通のお店では嫌がるような、
古い自転車の整備も得意ときています。

とりあえず、自転車に関することだったら、
たいていのことは相談する価値アリです。
僕も、ちょっと古めのパーツをここでゲットできたし。
こんなお店がある京都の人は、
本気でうらやましいと思いますよ。

さて次は、京都のクリティカルマスから生まれた喫茶店、

『ルゴール』


自転車置き場もちゃんとあります!

でも、ルゴールを自転車とか、
クリティカルマスという言葉だけで紹介できるかと言うと、
決してそれだけの存在ではありません。
設計から内装、そして音響にいたるまで、
さまざまな人たちが力を出し合って、
気持ちのいい空間を作り上げているんです。



内装はこんな感じです。

そんな、喫茶店でもあり、ギャラリーでもあるルゴールは、
いろいろなアーティストの作品も展示されています。
今、これを書くためにお店のホームページを見ていたら、
なんと、京都ならではの企画、
和菓子の展示なんてのもやってました。

自転車好きに限らず、
アートや建築、インテリアに興味のある人は
きっと気に入るはずですよ。

最後は、これまた喫茶店です。

『カフェ・オパール』

このお店にどうして惹かれたのかって言うと、
兒玉くんが僕に言った一言がその原因です。

「あのね、エノモトさん、
 チェ・ゲバラコーヒーって知ってます?」

当然というか何というか、
僕はチェ・ゲバラの名を関したコーヒー豆なんて、
今まで全く知りませんでした。
というわけで、
僕は兒玉くんにそのコーヒーを飲ませてくれ、と懇願。
『カフェ・オパール』にて対面を果たしたのです。
美味しかった〜!!
・・・、ことは確かなのですが、
残念ながらその後アルコールが入ってしまい、
果たしてどのような美味しさだったのか、
すでに忘却の彼方なのです。
あー、情けない・・・。

店主の小川さんは、別に自転車乗りではないのに、
なぜかお客さんには自転車乗りが多い、
というのがこのお店の特徴と言えば特徴ですね。
うれしいことに、
この文章を読んでくれているという人も多いんです!

白をベースにしたインテリアは、
ついつい長居をしたくなってしまう感じです。
それを助長するかのように、
本もたくさん置いてるのですが、
その本のセレクトにかなり癖があるのが、
僕はとっても面白かったです。

文藝春秋最新号に、自転車関係の書籍、
さらには数学関係の本もあったりして、
お好きな人には、かなりたまらないものがあります。

毎日更新されてるホームページも、
音楽から政治と多岐に渡った内容で、
ついついチェックしたくなってしまう、
そんな、ある意味中毒性の高い喫茶店ですね。

今回ご紹介した3軒のお店、
みんな、自分たちでがんばって仕事してるんだよなぁ。
僕もがんばらなくては・・・。
そんで、また京都に行こうっと!

Ride safe!

2001-12-11-TUE

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