たいせつな告白のメール(A)

@@@くんへ(or@@@ちゃんへ)


こんにちは。
サンタクロースです。
いえ、ほんとは、サンタクロースでは、ありません。
でも、サンタクロースのことは、よく知っています。

いったん、私がだれだかは、横においておきましょう。

今日は、@@@くんに、
とても、たいせつなことを
おしえるために、このメールを書きました。

たぶん、@@@くんも、
すこしは、気づいているかもしれません。

これまでのクリスマスの日に、
@@@くんに、プレゼントをとどけていたのは、
サンタクロースでは、ありませんでした。

それは、@@@くんの、
おとうさんか、おかあさんか、しんせきの人か‥‥
ともかく、@@@くんのまわりの、だれかでした。

おどろきましたか。

すごくおどろいたなら、ごめんなさい。
悲しくなってしまったら、
ほんとにごめんなさい。

でも、だまそうとしたわけでは、ないのです。
うそをついたのとも、ちょっと違うのです。

毎年、クリスマスに、@@@くんに、
プレゼントをとどけていた人は、
@@@くんに、こころから、
プレゼントをあげたかったのです。

その人は、サンタクロースではないけれど、
「サンタクロースのきもち」を、もっていました。
この、「サンタクロースのきもち」は、
世界中の、たくさんの人が、もっています。

そう。
いちどでも、クリスマスのまえに、わくわくしたり、
ほしいプレゼントを思いうかべて、いのったり、
クリスマスの朝に早起きしてプレゼントをさがしたり、
プレゼントのつつみを見つけて、
とびあがるほどよろこんだりしたことのある人は、
みんな、「サンタクロースのきもち」を
プレゼントといっしょに、もらうのです。

だから、@@@くんも、きっと。

もしも、大きくなって、
プレゼントをこどもにあげたくなったら、
「サンタクロースのきもち」を思い出してください。
@@@くんのなかにも、あるはずだから。

サンタクロースは、いないかもしれないけど、
「サンタクロースのきもち」は、
みんなが、心のおくのほうに、
たいせつに、たいせつに、もっているのです。

メリー・クリスマス。
そして、もし、できるなら、
@@@くんに、プレゼントをくれた人に、
「いままで、ありがとう」と言ってね。

たのしいクリスマスを!


「サンタクロースのきもち」より。