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高阪TK剛、じぶんレポート。

----------ROUND.30----------
育つ育てる


こんにちわです。
梅雨ですねー。
自分にとっては久しぶりの感じなんで、
懐かしい様な、やっぱりうっとーしー様な。
でも、やっぱりいややな。

でね、だからってわけでもないんすけど、
自分最近植物栽培に凝ってるんです。
まー、事の始まりは去年の年末にウチにやってきた
ポインセチアがね、
ちょっと目を離したすきに
枯れてしまった事からなんですよ。
まだ寒かったから2,3月の事でしたかねー。
で、自分なんか、そんな花とか家に生けたこともないし、
世話した事もなかったもんだから、
こらもうアカンわって感じで捨てようとしてたんです。
そしたらウチの嫁が、
かわいそうだからちゃんと水とかやって
もう一回生き返らそうって言うんですよ。
でも、枝なんか折れてたりしてて
もうダメくさかったんですけど、
まー、別に水をやるくらいなら
自分にでもできそうだったので
その折れた枝も空きペットボトルなんかにさして
世話したりしてたんです。
そしたら、ですよ。
1週間後には葉っぱは生えるわ、
ペットボトルの方の枝に芽は出てくるわで、
「なんやおまえら、死んだ振りしてたんかい」
ってぐらい元気になったんです。
しかもそれからぐんぐん育ち始めて、
気が付いたら両方ともふっさふさになっていました。
これはおもろいって、
自分の触手が反応したのは言うまでもないでしょう。

で、どうせなら今度は野菜を作ろうって話になったので、
とりあえずプチトマトの苗木を買ってきて
ウチのベランダで育てる事にしたんです。
でも、そんな事今までやった事ないですからね、
どうして良いのかぜんぜんわからず、
しばらく買ってきたそのままの姿でおいてたりしました。
それでもにょきにょき大っきくなってきてましたよ。
で、これは明らかにキャパが足りんと思い、
でかい鉢を買ってくる事にしました。
でも、土はどうしたらええの?
って考えてたら、
ちゃんとそれ用の物が売ってるんですよね。
まー、当たり前かとか思いながら
ウチに帰って植え替えをやって、
また水をやったりしてました。
で、ある日嫁と話をしてたら、
水は毎日やるもんじゃないとか、
そろそろ添え木をした方が良いとか言うんです。
自分は水はいっぱいやったら
それだけ大っきくなるもんだって思ってましたよ。
でも違うんですよね。
根腐りってヤツを起こすんだそうです。
それから添え木にしても、
確かに既に20センチくらいにはなってて
風なんか吹いたら結構頼りなかったりしてたんで、
そう言うのも必要なんかなーっとは思ってました。
そしたら、そこから更に大きくなって、
葉っぱもいっぱい付け、
そしてついに待望の実ができたのです。

こーんなちっちゃなのが、チッて。
そりゃうれしかったですよー。
ガゼン気合が入りましたからねー。
ところが、ある日よーく見て見ると枝とか
葉っぱに小さなアブラムシがいっぱい
ついてるじゃないですか。
直接打撃できたかとか思いながらまた店に行って、
撃退用のスプレーを買って来て反撃してやりました。
あと、マングース代わりに
てんとう虫をさがしに行ったりもしましたね。
まー、そんなこんなで、
なんとかもうすぐ収穫とまでに至ったわけです。
でね、自分今回プチトマトを育ててる時に、
「なんや、これ人間とおんなじやんけ」って思ったんです。
”大きな所で生活した方が良い”とか
”与えすぎてはいけない”とか
”支えが必要”とか”敵がいっぱい”とか。

自分は滋賀県の草津ってとこで育ちました。
家の周りは田んぼと畑と池と空き地と言う、
子供にとっては申し分ない環境です。
しかも自転車で4,50分も走れば琵琶湖に行けました。
更に逆方向に自転車で1時間も走れば山にたどり着き、
そこで水晶を掘ったり、川で遊んだりもできました。
もう子供の頃は文字通り
毎日そこらを走り回ってたわけです。
多少の怪我なんか全然平気で、
傷口がひらいたまま川や野池に入っていったり、
山に虫を取りに行ったりしてましたね。

そして家の中では、自分は3人兄弟の末っ子なので、
小さい頃はたいがい兄貴達のおもちゃにされてました。
ほら、なんか「技かけさせて」みたいな事って
あるじゃないですか。
あと、漫画とか買いに行くのは必ず自分だったし。
そこにきてあのオカンですから、
家の中はそれこそ毎日が戦争でしたよ。
メシなんか、食いたかったら奪い取れ、
みたいなとこありましたからねー。
まー、今考えればギリギリのところで
勝負してたなーっとは思いますけど、
とにかくおかげでいろんな意味で頑丈に育ったわけです。
でも当然の事ながら、
もし自分が子供の時に
あの環境で生活してなかったら
今のこんな感じにはなってないでしょうし、
ものの見方や考え方なんかも
全然違う人になっていたでしょう。
つまり、生き物ってその育つ環境が全てなんだなーって
今になって実感するんですよ。

このプチトマトもそうです。
大きな所で生活して栄養をもらっても、
逆にもらいすぎて自滅してしまう事もある。
守られ助けてもらえるけど、外からの攻撃は必ず受ける。
しかし、本人はその時その時を
一生懸命生きているだけ。
だから、生き物を育てる場合、
結局本人がその瞬間一番がんばれる様な環境、
場所を作ってやるって事が
一番大切なんだなーって思ったのです。
あと、これはつい最近聞いた事なんですけど、
野菜を育てる時は途中から生えてきた
余分な枝は切ってしまわないと
実そのものに栄養が行き渡らなくなってしまうそうです。
これもある意味集中させるために
まわりがやってやらないといけない事の
一つなんでしょうね。

自分は今、G-スクエアで格闘技を教えていますが、
前にも言った様に人が何かを学んでいくために
一番大切なのはその場所の雰囲気だと思っています。
結局育とうとするのは本人でしかないのですから、
自分はその栄養となる環境を作ってやる事が
ジム生や選手にとって一番良い事だと思うんです。
そして、本人だけではどうしようもない時に
ちょいと手助けをしてあげる。
これらさえできたら、後はすくすくと育っていくでしょう。
実際ここ最近、全くの初心者だった人達が
段々実力を付けて来ています。
そう言う姿を見てると本当にうれしいし、
やりがいがありますよね。
”実”がついてきてるわけですから。
まー、そんな事を考えながら、
今日もナマモノをしてるのですよ。

それでは、また。


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2002-06-24-MON

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