TKR
高阪TK剛、じぶんレポート。

----------ROUND.24----------
感覚



前回の試合では無事勝ち抜く事ができたので、
今度は2月24日のト-ナメント.ファイナルに向けて
自分はまた練習を再開しました。
あと3回勝てば優勝です。

自分は1月15日にシアトルに戻り、
いつも通り2週間をつかって体の様子を見たり、
ハ-ドな練習にも耐えれるだけの
基礎を作ったりしようとしました。
ところが、前回練習した分の貯金が
体に残っていたらしく、
今回はほんの4、5日体を動かしただけで
ほぼ練習に入れるだけの状態に
仕上がってしまったのです。
これは時間が短縮できて良かった、
と一瞬思ったのですが、
自分はあえてそこから先へはすすみませんでした。
今から練習に入っても最後まで
集中力が続かないと思ったのです。
それに、前に、なんとなく練習してたり、
ボヤッと人の動きを見てたりしてる時の方が
アイデアがわいたり、
解らなかった事が突然理解できたりする、
という話しをしましたが、
これは確実にこの時期に起こるものなので
こういう時間を自分は大切にしたかったのです。
そのおかげで、自分は今回もまた
新しいモノを手に入れる事ができました。

最近の自分は特にこう言う事が良く起こります。
しかし、その意味まで考えたりすると
練習の時にかえって邪魔になるので、
とにかく起こった事に
対処する形を取る様に今はしています。
ちなみに、今回思い付いた事と言うものも、
実は動きにしてみればそんな大したものではありません。
そうですね、鍋の具で言うと、
えのきやしめじみたいなもんです。
つまり、その物自体になんにも特徴はありませんが、
そのかわりどんな味付けにも
しっくりくるみたいな感じでしょうか。

そして、今週から
試合用の練習に切り替えてやってきたのですが、
最初にまず今回自分がやらないといけないと
思っていたのが、この前の試合で、
できると思っていたのにできなかった事、
そしてやっぱりできた事、と言うのをふりかえって考え、
本当に使えるモノとそうでないモノとに区別する、
と言ういわゆる振り分けの作業です。
これは、頭で考えてしまうより
実際動きながらやった方がより無駄なくできるので、
これも練習を始めるまで自分は考えない様にしていました。

その結果、ちょっとできている事も
ひっかけてしまいましたが、
いらないモノは自分の中からある程度
消去する事ができたと思います。
ただ、これもまた実際の試合になってみないと
はっきりとはわからないものですから、
次が終わってからまたなにかしらの
課題が出てくるでしょう。

そして今回、自分の中で
もう1つ大きな変化がありました。
それは、この2年以上モーリスに言われ続けてきた
ある事が少しずつ理解できる様になってきたのです。
なんか、ここにきて上手く循環し始めた感じがします。
それ自体は上手く説明できないのですが、
感覚で言うと左手で箸を使って食事ができる様になった、
って言う感じです。
前までは、
左手で箸を持って物を食べる事自体は
できていたのですが、
それをちゃんと使ってしっかり物を掴む
と言うところまでにはいたってなかったのです。
それが最近、段々掴める様になってきました。
これは自分にとって新しい感覚なので、
なんかこそばい感じもしますが、
とにかく面白いので
どんどん使って行こうと思っています。

それでは、次回はAMC
(マット.ヒュ-ムが指導しているジム)での
練習のもようをお伝えします。

2001-02-15-THU

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