お金をちゃんと考えることから
逃げまわっていたぼくらへ。

第22回 おもしろすぎます、お金メールが。



(※注文売り切れ数を大幅にオーバーして、
  予約を継続することにいたしましたので、
  あと数日は、予約注文をできますよっ。


こんにてぃは。
ほぼ日編集部のメリー木村です。
この連載に、たくさんのメールをありがとうございます。
みなさんからのメール、おっもしろいですよーーー!!!

あの、ぼくは若輩23歳ですから、
みなさんが独立をして自営業をはじめられた経緯や、
会社づとめをされる中でのお金との付き合いを読むのが、
ほんとーーーーーーに、嬉しいんです。勉強になります。

必ず「たにんごと」ではないメールが来るので、
メールを受信するのが、楽しみで楽しみでっ。
ぼくはすでに『お金をちゃんと』の本を読みましたが、
それとセットでみなさんのケーススタディのような、
人生論のようなメールを読んで、この1週間で
なんだか「成長!」したような気すらするのです。

ほんと、編集部だけで読んでいるのが
もったいないくらいにすごいので、今日明日と、
たくさんメールを紹介いたしますね。
何度も読み返したくなるものが、たくさんあるので、
どうぞ、メールをじっくり読んでくださいませ。
↓のメールの数々、かっこいいよん!!!!!!!

 (※すんません、おもしろいメールを読みすぎて、
   わたし木村、かなり前のめりに興奮してます)

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★はじめまして、今日はじめて「ほぼ日」拝見しました。
 うううっと引き込まれてしまい、
 明日も仕事だというのに、娘が寝たすきに
 ごそごそ起き出してしまいました。
 元ダンナがいつも
 「お金を儲けるなんて汚いことしたくない」
 ということをいつも言っていたのを思い出しました。
 商売人の家に育った私は
 「お金は大事だけどお金に奇麗になれ」
 と育てられました。
 そんな二人が会社をつくり
 「技術と経営」という役割分担をして
 ITという時代の流れにのってみたけれど
 役割分担という名前の責任回避な状態は
 そう続くはずもなく、
 5年がすぎた去年10月離婚しました。
 いろんな思いがあるけれど、私は彼と
 お金のことをちゃんと二人で考えたかったんだと、
 このコーナーを読んで気がつきました。
 元にはもうもどりたくないけれど、
 二人でお金のことを話してみたいと思いました。
 ありがとう!
 そして私はお金に囚われまいとしすぎて
 囚われてしまっていたことに気がつきました。
 な〜んていっぱい考えてしまえるこの本、
 さっそく購入させていただきます!
 では!おやすみなさ〜い。

★はじめまして。
 「ほぼ日」の存在を知って初訪問しましたところ、
 のっけからこのコーナーにつかまってしまい、
 まだ、ほかのページは読めずにいます。

 デザイン業で独立してもうすぐ1年になります。
 独立して、会社に出入りするお金と
 じかに付き合うようになって
 とまどったことがたくさんありました。
 見積りを提示すると、お客さんの中に
 「で、これからいくら値引きできるの?」
 と聞いてくる人がいるのです。
 お客さんに見積りを提示する時、
 どういう計算をしているかというと、
 材料費、外注費+自分の最低限の食い扶持
 +会社の維持費(ほぼ最小限)というところです。
 維持費が『ほぼ』最低限というのは、
 ちょっとぜいたくが出来る分
 (本やCDを買ったり、設備投資用に蓄えたり)
 を含んでいるからです。
 だけど、これもやっぱり生きていく上で
 必要なお金だと思っています。
 小心者なので、利益をどーんと乗せることは
 あまりできません。
 これが私の見積りの基本です。
 ということを説明してもなお、
 「まだいくらか値引きできるはず」
 と思っておられるようです。
 デザインというなんやわけのわからんものを
 扱ってるせいもあるのでしょうが、
 これにはまいってしまいます。
 値引きできるものなら、はじめっから
 その金額で提示します。
 価格競争の社会を生き抜くためには
 赤字ぎりぎりで仕事するのが当然、
 という理論もわかるのですが、
 彼の言葉が
 「金額をさげるために、寸分の利益もゆるすまじ」
 と言ってるように聞こえるのは
 私の気のせいでしょうか?
 それではいつかなにかが
 おかしくなりそうな気がします。
 それに、やった仕事に対して
 「これだけ報酬をもらって当然」
 という気持ちがゆらぐのはなぜでしょう?
 この本にその答えがありそうな気がします。
 よーく読んでお金とさわやかに付き合えるように
 なりたいです。期待大。
 早く読みたいです。

★はじめまして。
 3年程前に会社をやめ、
 フリーランスとフリーターの中間のような格好で
 企画業を営んでおります。
 サラリーがきちんと決まらないので、
 お金のことは気になるのですが、
 なるほどやはり逃げていた、という感じがします。
 立ち読みの、「男の子と女の子では与えるお金が違う」
 という辺り、とても気になりました。
 耳が痛い、というか。
 あと、やはりソフト業をやっていると、
 どうしてもお金に換算できない仕事もありますよね。
 悪いことではないんでしょうけど、
 「お金のためじゃない」と思って、
 やってしまう仕事も多い。
 ビジネスなのに、お金の話をするの、下手クソです。
 そのへんのお話もピピッときました。
 私はおそらく恵まれた家に育ったのですが、
 「裕福であること(ブルジョア)は醜い」とか、
 「虚飾は罪」といった考えの家族に育てられたので、
 自分はもしかしたら貧乏なんじゃないか、
 とか思ってました。子供の頃。
 お金に対して、否定的な空気が
 いつもまわりに漂っていました。
 お金は、汚い、不幸、醜い、権力、
 ほしがってはいけない、、という具合ですね。
 子供だった私は、貧乏がかっこいい、
 という価値観を持ちました。
 反面、私の家族は音楽や美術を好んだりして、
 なかなか文化的なところもあって、子供ゴコロに、
 矛盾を感じました。そのころは、文化が退廃するとか、
 宗教がお金を持って堕落するという史実は
 知らなかったのですが、
 生き方としての矛盾を感じてしまったわけです。
 今考えると、そこには妥協点がちゃんとあって、
 家族は身の丈に合った贅沢をしていたわけですが。

 思春期の頃、貧乏はマズイと思いました。
 お金の窮乏は、心も窮乏させるような気がして。
 芸術として昇華させる人に憧れたり
 (私にとってカッコイイ、貧乏と芸術の融合だから)
 しました。
 芸術家でなくとも、男の子なら、
 求道者のように生きていくことも
 できるんでしょうけど、女の子にはなかなか・・・。
 女であることを受け入れると同時期ですね、
 消費するのが好きになったのは。
 てな具合に、お金を使うようになったのが遅れたので、
 お金の使い方にセンスがないんです、私。
 
 使い方にセンスがないと、お金って
 足りない感じがしませんか?
 足りない思うと稼ぎたくなる。
 (そういえば、お金って、目的なくためようとすると、
  入ってこなくなりませんか?
  逆に、使い出すと、途端に収入がある。)

 今は遅れを取り戻すべく、特訓中
 (?周囲には金遣いがあらい女と言われてます…)。
 身の丈に合う楽しい贅沢はどの辺かな、
 というリサーチをしています。
 ご本、とても楽しみにしています。

★お便りするのは初めてです。はじめまして。
 一言お礼が言いたくてメールした次第であります。
 私もお金のことをちゃんと考えることから
 逃げてきました。
 しかし、手塚治虫さんの
 『BLACK JACK』を読んだとき、考え直しました。
 BLACK JACKがなぜ高額の治療費を請求するのか、
 こんな説明がよくなされていました。

 「命はお金には代えられない。
  死に直面した人間は生きるためには
  どんな高額な金でも払おうとするものだ」。

 永井明さんは
 「お金をもらわずにやっていたら、
  自分が正義だと勘違いしてしまう。
  BLACK JACKはそれを恐れ、高額な治療費を
  請求していたのではないか。」
 と解説しています。
 とかく私たちはお金を考えることから逃げがちで、
 しかも昨今はボランティア活動が強調されています。
 もちろん、ボランティア活動は正しいことでしょう。
 しかし、なんでもかんでも
 ボランティアというのは良くない。
 やはり、お金をきちんともらってする
 仕事というのも意義がある。
 お金は汚いものという考えだけではだめなんだ。

 そんなことを考えて私は以前よりも、
 お金の正当さをもっと理解したように思います。
 しかし、今の私のお金にたいする考えが
 正しいものとは言えないでしょう。
 これから、もっともっと考えていかなければいけない。
 そう思っていた矢先に、この立ち読み版を読み、
 とてもためになりました。
 今度はこの本を購入し、
 Qさんとdarlingの話をじっくり読んで、
 お金についてじっくり考えたいと思っています。
 これからも、ほぼ日楽しみにしています。
 毎日忙しそうですが、くれぐれもお体にお気をつけて。

★この本って、何がまずイイって、タイトルですねぇ。
 最後の「僕らへ」って、著者と読者が
 同じ目線に立っているところがイイ。
 まず、ここに惹かれるんじゃないかなぁ、みんな。

★お金、といえば、耳の痛い話です。
 なぜなら私は、26歳にして、スネっかじりだからです。
 なりたい職業があって、そのための
 資格試験の勉強していて、
 学費から、生活費から、すべて親もち。
 予備校の自習室で一日8時間以上、
 毎日毎日勉強しても、
 合格するまで1銭にもなりません。
 同じ時間だけバイトしてれば、
 どれだけ稼げるんだろう?
 と考えてしまう。
 その反面、この資格は、取れてしまえば
 高収入の約束されてるもの。
 そうかと言って、
 受かるかどうかもわからないまま、
 親の金で勉強を続けて、成功しても、
 それが自立といえるのか?
 いくら親に返せば、
 「借り」がないことになるんだろう?
 ……突き詰めて考えてたら、
 こんな生活続けてられません。

 そういうわけで、
 私はお金について考えることから逃げていたんです。
 たぶんこれは、
 ほかの方々が感想メールで書いてらっしゃることの、
 前提の話ですよね。
 わたしは、皆さんが立ってらっしゃる土台にさえ、
 まだ立ててないんです。
 そんな自分に焦りながら、
 本の注文しました。
 届くのを楽しみにしています。

★いつもほぼ日は拝見させていただいていたのですが、
 このコーナーははっきり言って避けてました。
 その理由はやはり、“お金の事を考える自分”を、
 嫌らしいと思ってしまっていたからだと思います。
 でも、正直言って、タイトルにはいつも目が行き、
 あえて違うコーナーを
 クリックしている状態だったので、
 結局18回目の更新まで見過ごしていましたが、
 本能に負けて読みました。
 お陰ですっきりしました。
 この本をたくさんの人が読めば、
 今までの先入観がすこしづつ変わり、
 いろんな変化をもたらす事になり、
 良い事と思いますが、
 あまりみんなが読まないほうが
 得するのになーなんて事も
 考えてしまってる次第です。
 やっぱりどっちにしろいろんな意味で
 私は嫌らしいようです。
 でも、嫌らしい自分も大好きです。

★邸さんの 女の子には贅沢に・・・
 というのを読んでとてもショックでした
 うちも、女男2人の子供なので、
 お金のいりかたが違い差別なく育てたいと思う
 気持ちとのギャップに思考錯誤していました
 しつけや生き方まで 教えられる 
 とても参考になる本だと思い、購入申し込みました。

★今朝のNHKでほぼ日のことを知って、
 初めて読ませていただいたのですが、
 すっかり引き込まれてしまいました。
 これからも楽しみに来させていただきます。
 お金のこと、皆さんのメールに、
 深く感じるものがありました。
 私自身は、お金は貯める事も使う事も苦手で、
 それでも独身の時は、
 「まーいいか。こんなものかな」なんて、
 考えることから(まさに、)逃げてきたのですが、
 結婚して、子供も2人生まれて、色々なことに
 正面から向き合わなきゃならなくなりました。
 お金は楽しんで使っていれば、また入ってくる、
 たくさん入ってくるとイメージすれば実現する、
 というけれど本当でしょうか?
 本が届きましたら、そんなことも思いつつ、
 読ませていただきます。
 今日のこの出会いに感謝します。
 ありがとうございます。

★小生、不惑を過ぎても、迷いと不安だらけです。
 「溺れる者は、藁をもつかむ」(失礼!)
 首を長ぁ〜くしてまっていますので、
 よろしくおねがいします。

★この2〜3年、会社設立、土地購入、自宅建設等、
 自力で「お金」を調達しなければならない状況が
 続いた中で感じたのは・・・
 よく社会の中でのお金の流れが、
 人の体の中の「血液」に例えられますが、
 その血管がかなりヤバイ状況に
 なってきているのではないかということ。
 動脈硬化寸前! 血管破裂直前!
 この本が日本にとって、血液をサラサラにしてくれる
 (少なくとも青汁くらい)の効果が
 あるのではないかと密かに期待しています。

★家族から結婚は大事なことだから
 ちゃんと貯金もしてるまじめな人とするようにと
 くれぐれも言われていたにもかかわらず、
 昨年、全財産が当時
 (といってもほんの半年ほど前なんですが)
 26セントの明るいおっさんと結婚してしまい
 家族にも彼の“財産”等は
 内緒にしてしまっております。
 これからの二人での人生、生活のことを
 あんたってば能天気なんだからと母から姉から
 おどかされてお金というものを考え直してたのですが
 まあ心配せねばならんのだろうかと思っていた
 今日この頃、心という財布をひっくり返して
 はたかれたようにはあーと感じつつ
 読ませて頂いております。
 ホント、夜中の眠気さまされますね。
 ほぼ日おそるべし。

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「全財産26セントのおっさん」が、
そうとうツボに入って笑わせられたり、
司法試験受験前の方のメールを真剣に読んだり、
とにかく、メール、めちゃくちゃおもしろいです。
何度も言っちゃうけど、ありがとうございます。いえい。

明日も、『お金をちゃんと』の本が
2倍楽しめる、みなさんからのメールを紹介ですよ。

予約をされたいかたは、↓こちらでどうぞ。

2001-02-21-WED

TANUKI
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