お金をちゃんと考えることから
逃げまわっていたぼくらへ。

第3回 お金は怖いものでした。

たくさんメールをいただきうれしいです。
ちょっとご紹介いたしますねっ。

>とても楽しみです。
>もやもやをスコーンと突き抜けてしまうような
>ワクワクする対談だったんだろうな〜と想像しています。
>きたむ

>「お金をちゃんと〜」の本を注文させて下さい。
>お金のことには無頓着の私が、
>どこまで理解できるかしら。
>お金のことにこだわると、必ず損をする私ですので
>お金にはこだわりを持たないことに決めましたが・・・。
>届くのを楽しみにしています。
>
>くぼ

>購入を希望します。
>第一弾の「まえふり」でビビッときました。
>私、旧姓で細々とシナリオ・ライターしてるんですけど、
>マーケティング的発想とやらに、
>ず〜っと泣かされてきたんですよね。
>
>きのこ


どーもありがとうございます。
届くのを楽しみにしていてくださいね。

さて、今日からは、対談の本番を立ち読みですよ。
「お金について、どう考えはじめればいいのですか?」
という第1章から、まいります。どうぞっ。

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【お金は怖いものでした。】

糸井 ぼくは相変わらず、
貧乏なままで暮らしていますが、
やっぱりそれは、
いままで、お金について考えることから
逃げまわっていた、
ということも
関係するんじゃないかと思うんです。

なんでお金について考えてこなかったのか、と
自己分析をしてみると、たぶん、それは・・・
怖かったんじゃないかなあ。

お金について考えるのも、
それはそれで大仕事だから、それをしていると、
ぼくの持っている力のほとんどを
吸い取られてしまいそうで。

だから、怖かったのかもしれないです。

それに今まで、お金にひきずられて生きている人を、
たくさん見てきました。

「ああは、なりたくないなあ」
という思いを、自分の防衛本能のように、
いつも体の一部には持っていたわけです。

でも、よくも悪くも、そこでぼくは、
お金から少し離れちゃった。
お金に対してナナメを向いているぐらいなら
まだ良かったんだけど、ぼくの場合は、
もうほとんど完全に
お尻を向けてしまっていたわけです。

とにかく、お金に関してだけは
考えないようにして、
しかもラクして生きられる方法はないだろうか?
そう考えながら、
この年まで生きてきたような気がします……。
お金はね……怖いですよ。
糸井 やっぱり、怖いんですかあ!
「もしかして自分は、お金のことに対して、
 あまり能力がないのではないか?」
それは誰でもが、怖れている事柄だと
思うんです。
糸井 え、誰でもですか?
うん。
だから、お金を扱うことについては、
避けて通れるものなら通りたい、という心理が、
はたらくのではないでしょうか?
糸井 おお! ぼくだけじゃないわけですね。
そうそう。そうだと思いますよ。
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本格的に対談に入る前に、おたがいが
エンジンをあたためている様子、わかる?
次回につづきますね。

2001-02-02-FRI

TANUKI
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