OL
ご近所のOLさんは、
先端に腰掛けていた。

vol.80
- share the interest -


関心空間遊泳する

こんにちは。

『ご近所のOLさん』復活編です。

昨年末に最終回を迎えたのに、どーもすみません。
いや、実はね。
ぜひお知らせしたい
デジタルコミュニケーションサイトがあるので、
一回カムバックしました。許して!

…というか、コンピュータのことを考えてる時間は
私はなんだか幸せだ、ということに
最近気がついてしまいました。
きっとまだまだ考えます。
きっとまたカムバックするかもしれません。
よろしくお願いします。

ところで、
「関心空間」という空間
もうご存知でしょうか。



このサイトは、
デジタルコミュニケーションの
方向性を見るうえで
とてもおもしろいヒントが
いっぱいつまっているので
ぜひみなさんにも使ってみて
もらいたいなと思ったのです。

イマ現在の「関心空間・ドット・コム」の
セレクテッド関心事はたいやきです。
(これは「週刊関心空間」なので
 記事が出るときは賞味期限が切れているかも)


トップページに並ぶ6枚のたいやきのうちのひとつ。
松戸のたいやき。これ。



画像の切り取りが下手くそでごめんなさい。
でもおいしそ。ふむふむ。
たいやき博士がいますねえ。
たいやきファンがそれぞれの
「たいやき」という持ち駒を紹介してくれています。
もちろん、ネズアナご近所にあった
「浪花屋」さんのも出ています。
うふふ、見てたら食べたくなってきた。
気楽なところは、お店の主人が出てきて
「うちのたいやきは日本一」とか言うのではなくて
消費者が書き込むので、いわゆる「口コミ」ですね。

あ、でも、お断りしておきますが、
関心空間は「たいやき専門サイト」ではありません。
そこんとこよろしく。
だけど「たいやき空間」にもなれます。
今は「たいやき空間」になっている時間とは言えます。
あるいは、たっぷりアンの入った
”たいやき”のようなサイトとも言えるかもしれません。

つながる!楽しい!

関心空間のもっとも大きな特徴は
「キーワードでつながる」ことです。

例えば「たいやきつながり」でまずつながれます。
それから、「麻布十番」の店を書き込んだなら
「麻布十番つながり」でもつながれます。
切り口は問いません。
どんな方向からでも縦横無尽に
自分からつながることができます。
これが特徴です。
それをシステムとして作り上げている
ところがなかなかすごいなーと「感心空間」なわけです。

ウェブ上のコミュニケーションツールといえば
掲示板のシステムがこれまでの定番でしたね。

ただ「掲示板」だと体系的なものが見えにくい。
たしかにツリー構造表示ができる掲示板もあるけれど
その中がほんとうにひとつの話題になっているかどうかは、
ひとつひとつのぞいてみないとわからない。
つまり、ビジュアルに一目瞭然なツールではなかった。

それから、せっかくみんなの知恵やら知識やらが
どんどん書き込まれて蓄積されていっても
それらをデータベース化して再利用するなど
ちゃんと「知的財産化」することができなかったら
デジタルの意味がない。
そいういうことが考えられている、
「ウェブを知的に活用する」ツールとして
これからきっと注目されるなと思います。
しかも楽しく、ここが大事。

「関心空間」を仕掛けている
(株)ユニークIDの前田邦宏さんと
(株)メディアグラムの宮田正秀さんに
いろいろ聞いてみると、「関心空間」が
おもしろいところをめざしているんだなと
ますます思えてきました。

「関心空間」のつながり方を見ていると
脳細胞が関係性を次々と作るという
シナプスの働きのように思えてきます。
人間の思考回路って秩序があるようでないし
それなりにあったりもする、みたいな
脳の不思議な働きをここで表現されている
ようにも思えます。

Martin Wattenberg という
私が好きなデジタルアーティストは
NASAのCopernicaという
アートインターフェースを作っているのですが、
この人の作品はいろいろおもしろいんです。

彼の作るインターフェースは
モノや人の作る関係性を
意味的に表すことができるので
”セマンティック・インターフェース”と
私は勝手に名づけているんです。
見ただけで関係性がわかり
それが入れる要素によって流動し
刻々と変形し、集まったり離れたり。
ひとつひとつの要素(キーワードなど)が
まるで生きているように動きます。

「関心空間」にも共通のおもしろさを感じます。
実際、前田さんは「セマンティック・リンク」
という「つながりを視覚的に表現する」ことを
考えているということです。
楽しみだなあ。

プロダクトとしての「関心空間」

「関心空間」とはコミュニケーションサイトですが、
同時に、プロダクトとしてのコミュニケーションツール
でもあります。

顧客ニーズに合わせてカスタマイズして、
お客さんが欲しい効果を得るために
もっとも適したコミュニケーションを取り入れる
提案をしているということです。

今のウェブ上には、
ユーザが不在でほとんど一方的な感じの
「企業サイト」が多いのだけど、
この方法はユーザが参加し、それを企業が参考にできる
という「インタラクティブ」ということの
ひとつの大きなヒントになるのではと
思ったりしています。

たとえばミュージシャンの佐野元春さんは
このツールの、フラットでありがながら
「つながる」シクミのおもしろさに
すぐに気がついて、さっそく、
彼のサイトの「カフェボヘミア」では
「関心空間エンジン」を導入して
新しいコミュニケーションの形を実験中です。
ファンの方ならよくご存知ですよね。

他にも
「ネットコミュニティビジネス入門空間」
 (期間限定2/28まで)
「TBSラジオエコ関心空間」
「ラピタフォーラム」
「イタリア関心空間」
が進行中で、関心空間のトップページから
それぞれの空間へ飛んでいけます。

そして、あなたも「関心空間オーナー」になれる
という紹介もあります。ぜひやりませんか?
私は「ケンキュウ関心空間」みたいなのが
あるといいなと思ったりしています。
どうかなあ…。
http://www.kanshin.jp/portal/group/

ビジネスとしての「関心空間」はこれから広がりが
楽しみなところですが、
上で紹介したフリーの「関心空間」で
まず遊んでみてね。

登録をすませると
「自分の空間」がまず設定されます。
そして「キーワード」を書き込みます。
ちなみに私も参加しています。
名前はひみつですが(笑)。

「自分の空間」ってなんだか「自分の居場所」って感じで、
そこが基点になります。
自分のキーワードがショーケースのように
「自分の空間」にきれいに並んでいくと
マイホームページのような感覚があります。
それを見ていると
「自分」の関心事に新たな発見があったりして
けっこう今まで見えなかった「自分」が
見えてくる、なんてことも…。
付加価値はいろいろありそうです。

そして「つながり」が増えてくると
コミュニケーションがどんどんおもしろくなって、
1日1回は必ずチェックって感じです。

前田さんも宮田さんも、
ネットコミュニケーション歴が長く、
ネットのいろんなコミュニケ―ションの形態を
いろいろ試したその試行錯誤がたっぷり
注ぎ込まれているツールなので、
「楽しさ」を支えている
技術的な信頼感とか重量感をすごく感じます。

この「関心空間」で、すでに、
「ほぼ日」関連キーワードもいっぱい見つかります。
「ほぼ日」ファンにも「関心空間」の住人が
沢山いるみたいですね。

それだったらあえて紹介する必要なかったかな(笑)。
でもこれからいろんな場面で目にしたり
知らないうちに使ったりしているだろう
ホットなツールなので
紹介させていただきました。

ではまたね〜。


marsha
Special thanks to Maeda-san(UNIQUE-ID), Miyata-san(Mediagram)

2003-02-03-MON

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