OL
ご近所のOLさんは、
先端に腰掛けていた。

vol.34
- ..., they will come? - (番外編) その3


●これは!という人を雇いたい

このほかもっと深刻な話がある。
ITの研究開発は、サッカーなどと同じで、
いかにしてよい研究者をあつめてチームを作るかだから
金のつかい道の第一は、よい研究者を集めるために使いたい。
つまり、これは!という人を雇いたいと、
大学や国立研究所の中心的研究者は思っている。
当然、アメリカはそうなっている。

ところがニホンはダメ。
その理由は、国立大学や国の研究所の研究者は公務員であり
そのように勝手に研究リーダが人を雇うと、
公務員の権利が犯されるという、
先ほどの老教授の定年延長みたいな、
既得権の過剰防衛みたいな話が出てくる。
そういうことで、土建屋型の会計制度の上に、
公務員制度が邪魔して機動的に研究チームが組織できない。

これが税金の無駄使いでなくてなんであろうか!
ということで、制度改革をやろうとしたんだけど、
これが大蔵省とか人事院とかいう役所の壁が厚く、
T省なんて、まったく無力。
ニホンの企業や研究者はうかばれないし、
納税者は、もっとうかばれない。
しかし、アメリカの納税者はうるさいけど、
ニホンの納税者は、サイレントマジョリティなんだよね。
税金はとられちゃったらおしまいよ!とあきらめている。
IT革命の時代では、そういう考えも改革しないと、
国が滅んでしまうんだよね。

> 日本だって技術のレベルが高いのに
> もったいないことですよね。
> せめてスタートラインを揃えなくちゃ
> 苦労が報われないし、
> 頭脳流出を食い止めることは難しい。
> つまりどうやったら日本の研究開発の環境を
> 魅力的なものにできるかが論点なのだろうと思います。
> その中身を詳しくご説明致しますというのが
> 今回のイベントの中身なのです。

今回のセンタンのイベントの狙いは、
こういうIT革命の実現を阻むというか、
もっとずっとどうしようもない利己的な既得権維持しか
頭にない人を何とかするために、
R&Dのセンタンで世界とたたかってビジネスをして、
ニホンを養っている人に向かって、
働くだけではダメで、ちゃんとまわりも見て、
仕組みや制度も革新しないとダメですよ、ということを、
もっとよく知ってもらおうということなんですよね。

少しはわかりやすくなったかしら。(えぇー?<marsha)
でも、説明は長くなりますねぇ。(まったく<marsha)
これからのニホンを養うのは、土建屋さんではなく、
ITの技術者なんですよ。(文系はどうなるのだ<marsha)
「ほぼ日」の読者のみなさんには、その辺、
理解していただいて、応援して欲しいところなんですね。

おしまい
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応援、お願いします(笑)。
おつきあい、ありがとうございました。
それにしても、なんかシリアス続いちゃいました。
次回はまたやわらかく飛んでみましょう。


marsha

2000-06-27-TUE

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