OL
ご近所のOLさんは、
先端に腰掛けていた。

vol.33
- ..., they will come? - (番外編) その2


●土建屋国家よ、どこへ行く?

大学教育ビッグバンは、
日本のITのR&Dの基盤のひとつである
大学の改革を主張してるんだけど、
もっと基盤的なところがある。
これは国の金、要するに税金の使い勝っての問題。

> アメリカが技術開発で元気なわけは、
> 研究開発における政府予算の使い道が日本より
> はるかに自由度が高いし、
> 研究者は研究に没頭できる仕組みがある。
> なぜそうかというと、
> 法律で細部まで決められた合理的な会計制度が
> うまく機能しているということや、
> 専門家が適材適所で配置されているというシステムが
> できているから---ということが見えてきたのです。

日本の会計制度って今だに、
土建屋国家時代のままなんですよね。
土建屋時代は、作るものが橋とか道路とか、
作る前にどうつくるか、いくらかかるか、
きちんと見積もれたわけ。
ですから仕様書も書けるし、
できたものがその仕様書とちがっていたら困るわけで、
会計検査も、そういう所をきちんとみて、
不正やごまかしがないかチェックするのを仕事としていた
わけ。

ところが、ITの時代になり、先端技術の開発成果が、
そのまま商品になる時代がきた。
競争も激しいし、時間の進み方もぐっと早くなった。
昨日、考えていたアイデアでは、
もうダメみたいなR&Dにスピード競争になった。
この前の糸井さんとのおしゃべりで、
(marsha注:この対談は掲載予定です)
先端R&Dは、アートの世界といったけど、
そういう世界に土建屋的会計検査がくるなんて、
信じられますか?

アメリカは、IT革命の最中のようなスピード競争時代には、
土建屋さん時代の会計制度はダメということで、
当初予定の金の使い道が、どんどん変っていっても、
最後に価値があるものができればそれでよしという、
成果主義に制度を変えてしまった。

仕様書とできたものが不一致でも、
うれるものができてれば良しで、
一致していても古くて使いものにならない
ソフトウェアなんぞができてもダメという風に
根底を変えた制度にしてしまった。

ニホンは、あいかわらず土建屋型制度なので、
ITの研究者は困っている。
そこで、ともかく年度の最初に仕様書は
そこそこ書いておくんだけど、年度の終りに、
できたものに合わせて書き直すなんて無駄な仕事をしている。

それとR&Dの節目が、丁度年度の終りと一致なんてしない。
アメリカは、プロジェクトが5年計画だと、
決算は最後の5年目だけにやればいいんだけど、
ニホンは土建屋型だから、毎年度末に決算をやる。
予算は、余るときは無理に使い、足らない時は、
R&Dを年度の途中でストップして待つことになる。
アメリカは足らなければ、翌年度の予算を先食いして
どんどん仕事を進める。
これだけでも、ニホンの研究者は、だいぶ
ハンディキャップをしょっていることになる。

(つづく)

2000-06-26-MON

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