OL
ご近所のOLさんは、
先端に腰掛けていた。

vol.19
- IT x IT -

ショック!x 3 。

それは「体育の日」をはさむ魔の3連休のことでした。
人々が汗を流してるあいだに
マリーは涙を流していました。しくしくしく。
あれです。あれ。
お忘れの方も初めての方も
ここ、色気のないセンタンで育てていた
鉢植えマリーゴールドのことです。

ごめんね〜MARI…
とここで謝って罪が晴れるわけじゃないけど…。

アナドレンコフ博士も休日出勤してなかったし
運が悪かった…。
(運か?)

206日目。

さよーなら〜
マリーゴールド。

幼少のマリー

司令塔:「あれ?豆の木ダメだったの?」
って、豆の木じゃないですよぉ。
マリーだよ、マリー。
自分もセンタンで数々の植物を枯らしてきた司令塔
どうもこっそり気にしてくれていたらしい。
でも頬の端で「にやっ」とした?今。
くやし〜。

それにしてもセンタンは植物には過酷な環境。
マシンと空調で乾燥がひどい。
きっと人間にもマジで悪いんだろーなー。
お肌ボロボロだもん。
(老化じゃないのぉ…?)
(うるさい、ばしっ!)

…………。

お花が咲いたら
晴れて”豆”じゃなくて、
マリーゴールドであることが証明できると
ほくほくしてたのに、のに。

がっくし。


****** ****** ****** ****** ****** ******

難しいですねー、ものを育てるって、花を咲かすって。

絶え間ない育成の努力と水をやるタイミング。
(無理やり「センタンギジュツの育成」とつなげてみる。)

水をやる場所や時を間違えると育たない。
つまり、お金をかけるところとタイミングが大事。
(少々の無理に目をつぶりつつ、つなげる、つなげる。)

前回のPITAC編のときにもお話しましたが、
PITACは頂上に投資という水をたっぷりかけて、
ボトムでしっかり収穫しましょーや、といいました。
(つなげてしまった。)

それを受けてアメリカ連邦政府は
IT2(Kyon2みたいな名前の、でもアイティ・スクエアードと読む)
-Information Technology
for the Twenty First Century-

を発表。IT予算、28%増額を宣言。

これまでの投資で研究開発を重ねた結果、
こんなにコンピュータが社会に浸透したけれど
そろそろ技術も人材も枯渇しそうだから、
水をやるなら「今です!」ということで
「米国の将来に対する大胆な投資」です。

それは3億6,600万ドル増。
それは約440億円補強ということ。
(すでに予算はあるわけです)

それはどんな感覚で捕らえられるお金か…。
村上龍氏に任せましょう。

IT2はこの投資の大部分を
情報技術の研究開発に注ぎ込み、
21世紀の情報化社会を
長期的な目で充実をさせていこう
というわけです。

その研究開発の3本柱は

  1. 基礎研究技術研究
  2. 科学・工学・国家に貢献する先進コンピューティング
  3. 情報革命の倫理的・経済的・社会的影響に関する研究と
    情報技術労働者の育成
ちょっと難い言葉が並んでしまいましたが
その先にあるテクノロジーの未来像は
  • 人間の言葉を、聞いたり、話したり、
    理解できる、 より使いやすく、
    リアルタイムで多言語翻訳できる
    コンピュータ

  • わたしたちの代わりに
    インターネット上を動き回り、
    巨大なデータの海から情報を収集、
    要約してくれる インテリジェントエージェント

  • 何千万のコンピュータだけじゃなく、
    何千億のマシンの接続が できるネットワーク

  • 現在のスーパーコンピュータより
    何千倍も速いコンピュータ、 バイオや
    量子コンピューティングのような
    全く違った技術に基づくコンピュータ

などなどなどなど、まだまだある。詳しくは こちらでね。

今まで夢のようだったことが現実になりそうなほど、
それに、映画の Matrix の中のワイアードな世界も
すぐに陳腐化してしまうほどに
(電話線に頼って移動するのには笑ってしまった)
変化のスピードは速いのである。

読み進めるうちに、すごい世界に出会うことになります。
政策を読んでいるのに、「おもしろく」感じるなんて
不思議。でも、そうなんです。

6月には
IT2のImplementation Plan(実施計画)を発表。
さらにBluebook 2000 という計画書で
"Information Tehnology Frontiers for a New Millennium"
”新千年紀における情報技術最前線”ロードマップを展開。

次から次へと矢を放つ。いやいやいや。
追いつかないです、
こちらの実情としては…。
へとへとです。何がって、翻訳です。

ほんとは英語でお読みいただくのが
速く正確なのでしょうけど
専門用語もやたら多いし、英語だと眠くなっちゃって
ななめに読むこともできないし
というわけで、センタンとしては全部とはいきませんが
かいつまんで、こつこつ和訳を作ったりしています。

アメリカ経済のド健康の素。

そうやって新産業を興し、経済を活性。
雇用を創出。
どう見ても循環が良さそうです。

もっともっとIT2のことはこちらでどーぞ。

  • 日本語概要版(センタンバーション)

  • National Coordination Office for
     Computing, Information, and Communications

    ではまた。

    *タイトルは顔文字ではありません。


    福嶋(まーしゃ)真砂代
  • 1999-11-02-TUE

    BACK
    戻る