OL
ご近所のOLさんは、
先端に腰掛けていた。

vol.15
- hot, hotter, hottest -

『入院とセンタンホームページ秘話(後編)』

「司令塔」から出た「センタンホームページ大改革指令」で
話は入院からホームページへ、ブォーンと跳びます。

「秘話」というより裏話、というより、ぶーたれ、に近いか。
貴重なこのスペースでぶーたれるとはけしからんですね。
でもちょっと聞いてください。いろいろあるんです。

これまで(今もあります)の「センタン」のホームページは
そーだなー、質感でいえば、きわめてメタリック。
キーンとよく冷えてて
クリックする指もフリーズしそうな温度(オフレコ1)。

それを一変、
「ホットに柔らかく、語りかける感じにしたいんだよね」
だそうです。

nnnnnn---.

180度方向転換。

  • ホットにっていったって、赤くしちゃいけない。
  • 柔らかくっていったって、おちゃらけちゃいけない
  • 語りかけるっていったって、突然 Komuro Tetuya みたいに
    音で埋めちゃーいけない

    コンテンツが硬派なだけにこれはなかなか難しい。
    「例えば、○○新聞みたいなのがいいな。」
    (ん?イトイ新聞?)
    なに?某経済系新聞のハイグレードなホームページ
    を指しちゃったりして。
    あのねー、お金かかってますぞ、それ。
    それに毎日ニュース配信するとことウチとじゃ
    コンテンツの量違うしねー。

    あーあ。
    イントラネットのローカルページをちまちま楽しく作っていた
    今までとはわけが違う。
    ほぼ日制作のみなさんもお疲れ様です。
    (なんかとってつけたみたいですね)

    ある時サエキけんぞうさんに
    「ホームページって何が大変なの?」と、
    多分、どこに時間がかかるかっていう意味の質問をされました。
    何がタイヘンでしょう?
    そりゃ、いろいろ細かい作業は多いです。
    パクるのが常道の世界だった(オープンソースだからね)
    とはいえ、オリジナルを作るとなると
    アイコン作りも、テーブル組むのも
    職人のようにこつこつとした作業です。

    そういえば、家を建てるようなことかもしれない。
    骨格を作り、部屋を分けて、玄関も作る。
    じゅうたんを敷いて、壁紙貼って、花を飾る。
    絵も描くし、カンバンも作る。
    玄関に水蒔く、ってな具合に。

    けっこう「どうにでもできちゃう」というところが
    「どうにでもできる」だけに「どうにでも注文されちゃう」
    のでややこしいけどタイヘンです。

    だけど、究極の問題は
    どんなコンセプトをどう表現するかというところですよね。
    そこんとこが決まらないと進まない。
    表現部分は選択肢が多いだけに
    クリエイターの領域に入りこんでいくみたい。
    知らず知らずに。
    ふふん、なんだか今はクリエイターの気分。

    クリエイター。
    おお、あこがれのクリエイター。
    気分だけクリエイター。
    なぜか。
    何時間も、下手すると何日もかけて作った画像が
    一瞬にしてボツになるその瞬間が
    クリエイター。
    気にしない、気にしない。
    助けてくれた友よ、感謝シテイマス。

    小学生のとき、わくからはみだしまくって色を塗った
    自由奔放な(ぐちゃぐちゃの)私の絵を見て
    図画のアバンギャルドな国本先生
    「君の絵はおもしろい」
    なんて言ってくれたんだけどなぁ・・・。
    そんな遠い記憶を掘り起こしても意味ないか。

    さてと、もとにもどって
    組織のホームページの場合です。

    組織の色とかテーマの色とか
    はたまた代表者の性格(?)とか
    スポンサーの顔色(オフレコ2)からクライアント層まで
    考えるべきことはいっぱいあって
    複雑な要素が絡みあう。
    頭にモザイク模様ができてきます。

    いや、そんなりっぱなものは作れないのだけど。
    1から作るとなると悩んじゃいますね。
    デザイン次第で全然違うイメージが伝わってしまうから
    かなりアーティスト感覚も動員しないといけないのね。

    そんな仕事をしてると、つい無口になって
    横道にそれて考えはじめちゃうんですけど
    コンピュータ社会になると
    「知識社会」と呼ばれるようになるみたいだけど
    こういう表現力的なコトが要求されること
    増えるんだろうな、と思う。そして職人になれと。

    アプリケーションが開発されるのは便利なようで
    実はこれまで技術者の領分だったような職人的作業が
    私のようなまるで文系の人にも、当然のように降ってくる。

    例えば以前は、
    作業をする人がクリエイターかというとそれは違った。
    クリエイターが作業をする人かというとそれも違った。
    でも技術がドッキングを果たしたのです。

    クリエイティブマインドなエンジニア。
    それがこれからの人材なのか。

    要求されることの方向性がこれまでとは
    完全に違ってくる予感というか実感。

    きっと「事務系」っていうカテゴリは限りなく消滅の一途を辿る・・
    だろう。
    (素朴な疑問ですが、 「ジム系」の実態とはほんとは何?
    とてもブロードなこの言葉。
    いまひとつよくわからない総称の1つです。)

    脱線、脱線。
    もちろん、ホームページは最終的にはコンテンツ勝負。
    結局は、司令塔が中味をがんばってくれないと
    ピーマンページになります。(あ、ふるいオヤジギャグ)
    だけど、やっぱり見た目も大事ですからね
    このビジュアル系の時代。

    そんなわけで今日はこれから
    「ホームページリニューアル企画会議 第1回」。
    デモページを作りましたけどきっとボツの運命。
    アーメン。
    とりあえずコンセプトだけでも発表しよう。

    そうだ!
    サエキさんも作りませんか、ホームページ。
    (と聞いたら、作らないと言われちゃった。)

    ではリニューアルのあかつきには
    ホットになっているかもしれないホームページへ
    ぜひお立ち寄りください。
    マリーと一緒にお待ちしております。

    制作現場からお届けしました。


    福嶋(まーしゃ)真砂代,
    Special thanks to Shylph and his brother
  • 1999-07-19-MON

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