ポケットに『MOTHER』。
〜『MOTHER1+2』プレイ日記〜

8月23日 夏の終わりの週末


会社の屋上には灰皿が置いてあるので、
仕事の合間に休憩がてらしばしば上がる。
今年の夏はさほど暑くないということもあって
屋上はなかなか気持ちがいい。
都市にあるさほど高くない建物だから
見晴らしがいいということはないのだけれど、
ひとり夕方に思いがけず涼風を受けたりすると
時間や場所の感覚がちょっとだけ曖昧になる感覚がある。

屋上のさらにうえには
貯水施設のあるちょっとしたスペースがあり、
そこへは屋上の入口の横から上ることになる。
上ったことはないけれど、
半端な長さのはしごがついていて
見るたびにちょっと上ってみようかなという気分になる。

あ、そうか、と思ったのは、
そのはしごがサターンバレーにある
半端な長さのはしごに似ているのである。
最初は上れなくて、
なにかのダンジョンをクリアーした後に行くと
「はしごをちょっとのばしてみました」みたいなことを
言われるはしご。たしか、温泉に続いている。

さすがにそのはしごの上に温泉はないけれど。

高校野球が終わってしまった。
今年の高校野球もおもしろかった。
伝統校が早々に敗退した。
鍛えられた北の高校が強かった。
キャッチャーのレベルがずいぶん上がった印象があった。
雨が多くの試合に影響した。
二番手の投手や横手投げの投手がカギをにぎった。
ほとんどの投手がグラブトスを
当たり前のようにこなしていた。
決勝戦は、東北高校の二塁手と
常総学院の捕手の守備に目を奪われた。
いい試合だった。

いい歳してなんだけれど、
甲子園で活躍している選手は、
なんだかみんな年上のように思えてしまう。
実際は僕の半分くらいの年齢なのだ。
けれど、そんなふうにはとても思えない。

思えばそこでたくましくプレイする彼らは
15歳か、16歳か、17歳か、18歳なのである。
あれだけの数の球児がいれば、
何人かは『MOTHER』を
プレイしたことがあるのかもしれない。
甲子園に出る高校球児は
ついつい野球ばかりしているように思ってしまうけれど
そんなことはなくて、彼らはやっぱり
15歳か、16歳か、17歳か、18歳の高校生なのだ。

社会人にとっては、
お盆が終わると夏休みが終わったような印象があるが、
子どもたちにとってはまだまだ夏休みである。
リュックを背負った子どもたちの姿を電車でよく見る。
ゲームボーイで遊んでいる子どもたちもよくいる。

夏の終わりが近づくにしたがって
僕の『MOTHER2』も終盤を行くように思う。
今日はとっても天気がよかった。
甲子園の決勝を見たあと、少し昼寝した。
ゲームボーイアドバンスSPは開かなかった。

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2003-08-24-SUN


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