HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
LIFEのBOOK ほぼ日手帳 2015 特別企画 21人の「Life is…」
2014年9月1日~11日、
ほぼ日手帳2015の発売を記念して、
渋谷ロフトにて
「Life is…」展という企画をおこないました。
展示のメインは21名のかたにお聞きした、
それぞれのかたの「Life is…」。
そのときのおひとりずつの言葉が
あまりに魅力的だったので、
多くのかたに読んでいただけたらと思って、
あらためて「ほぼ日」上でも
ご紹介させていただくことにしました。
ぜひ、じっくり味わってみてください。
あなたの「Life is…」は、何ですか?
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糸井重里のLife is…

LIFE isすくないな。

LIFEって、
いっぱいありそうだけど
すくないじゃない?
すくないんですよ。

ほんとうは
「LIFE is ぜんぶ」って書きたいんです。

その「ぜんぶ」は少ないなぁって思って、
「ぜんぶ」って書こうとしたのを
「すくないな」に変えたんです。

だからここに「ああ…」
って言葉も書いてあると思ってください。

LIFE is…のあとに続くことばは、
そのつど、違いますが、
それが、いま、思うことです。
すごく多そうだけど、すくないんだなぁ。

すくなくて、残念です。

*2014年8月5日時点

佐藤卓さんのLife is…

LIFE is 波のり

佐藤卓さんプロフィール

波のりが何よりも好きです。
誰と競い合うわけでもなく、
ただ自然が生み出す波に、板1枚でのる。
このいたってシンプルな行為が、
全てのことを教えてくれます。

自分の力の無さ。
環境を把握すること。
自然に抗わないこと。
無になる瞬間。
そして何より気持ちいいこと。

これ以上のことは他にはありません。

このように話すと、
よく「デザイン」よりも好きですかと訊かれます。
その時はきまって
「だから何よりも好きって言ったじゃないですか」と
笑って答えます。

もし他の惑星から宇宙人が飛来してきたら、
波のりをしている海岸に到着してほしいと思います。
そうすれば争いは起きないでしょう。
こんな幸せな惑星を攻めてはいけないと思うでしょう。

水が液体で存在する奇跡の星、
地球だからこそできる波のりに出会えて
ほんとうに嬉しく思っています。

*2014年8月20日時点

中川翔子さんのLife is…

LIFE is たったの3万日!!!!!

中川翔子さんプロフィール

138億年という宇宙の歴史の中で、
人類がここまで進化したのは
本当に短い期間のことだと思いますし、
平和が訪れ、インターネットで世界が繋がり、
おもしろいことで日常がいっぱいに満たされはじめたのも
ほんの数十年のことです!
宇宙の歴史の中でも
わたしは本当に最先端のラッキーな時代に
生まれたと思います。

ただ、やりたいことや
夢がたくさんあふれている幸せな時代だけれども、
人生は3万日しかないんですよね。
たった3万日しか生きられない、
あっという間に終わってしまう人生だと思うと、
1秒1秒を貪欲に生きなくちゃなぁ...と
いつも残りの”寿命”に焦っています。
だから、新しい夢をつねに追いかけ、
ぼーっとする時間をなくし、
限りある人生を意識して
もっともっと貪欲に、
と自分を日々高めています!
*2014年8月21日時点

大峽(おおはざま) 健市さんのLife is…

LIFE is 衣

大峽健市さんプロフィール

人間の暮らしに欠かせないものとして
「衣食住」という言葉がありますよね。
そのなかでも、織物職人として
生計をたててきた私の人生を表すなら
「LIFE is 衣」だと思っています。
布を織って、お金をいただいてきましたが、
一度もお金儲けを第一に考えたことはありません。
それは、師である柳悦孝先生の教えに
こんな言葉があったからです。

「人間は金銭を求めがちだけど、
まだ人間ができていない若いうちに
金銭を手に入れようとしても
難しいし、失敗することが多い。
技術を磨いて、一流になっていけば
自然とお金はついてくる」

また、柳先生には
「原料や道具は一流のものを使え」と
教えられてきました。
ときには、どうしても
いい原料が揃わないときもあります。
そんななかでも、どうすれば布が長持ちするか、
美しく見えるか、それだけを考えてきました。
「衣」に対して、決して手を抜かず、
「ごまかさない」ということ。
これは私が柳先生に教わったことであり、
生きる上で、最も大切にしてきたことです。
*2014年8月21日時点

皆川明さんのLife is…

LIFE is land「人生は大地(land)のようでもあり、孤島(island)のようでもある。」

*2014年8月21日時点

皆川明さんプロフィール

(つづきます)
2014-11-04-TUE

佐藤卓さんプロフィール

グラフィックデザイナー。
1979年東京藝術大学デザイン科卒業。
1981年同大学院修了。
株式会社電通を経て、1984年佐藤卓デザイン事務所設立。
「明治おいしい牛乳」や
「ロッテ キシリトールガム」などの
商品デザイン及びブランディング、
NHK Eテレで放送中の「デザインあ」の総合指導や
「にほんごであそぼ」のアートディレクション、
21_21 DESIGN SIGHTディレクターを務めるなど、
多岐に渡って活動。

「ほぼ日」の、佐藤卓さんが登場するコンテンツ
「書く」という、おもしろき行為。
かわいいマンガ、ここにあります。
「日常のデザイン」佐藤卓展 第2会場
ほか。

とじる

中川翔子さんプロフィール

1985年東京生まれ。
歌手、テレビ番組MC、声優、女優、
BEAMSとの共同で企画した
ファッションブランド「mmts」(マミタス)を
プロデュースするなど、多方面で活躍中。
9月24日、最新アルバム
【「TOKYO SHOKO☆LAND 2014
 ~RPG的 未知の記憶~」
 しょこたん☆かばー番外編
 Produced by Kohei Tanaka】をリリース。
10月12日から全国ツアーLIVE「貪欲革命」を開催中。
「mmts」の売り上げの一部を
猫たちの医療費などに寄付する、
保護活動にも参加している。
今回、ほぼ日とコラボレーションしてつくった
「マミタス」手帳の売り上げの一部は、
動物の保護活動に寄付される。
特技はイラストを描くことと、ヌンチャク。

とじる

大峽健市さんプロフィール

織物職人。
山形県に生まれ、四代に渡って織物に携わる。
民藝運動の創始者・柳宗悦氏の甥、悦孝氏に師事。
1979年には、日本民藝館賞を受賞。
現在も福島県伊達市で「三和織物」を営み、
日本で唯一といわれる
「刺子織職人」としても活動を続ける。
2015年版のほぼ日手帳カバー
「tenp02〈刺子織〉紺」
「tenp02〈刺子織〉白」
大峽さんが織った布を用いて製作している。

とじる

皆川明さんプロフィール

ファッションブランド「ミナ ペルホネン」デザイナー。
1995年に「minä (2003年よりminä perhonen)」を設立。
独創的なストーリー性のある
オリジナルデザインの生地による服作りを進め、
国内外の生地産地と連携し素材や技術の開発に注力する。
デンマークkvadrat社をはじめとする
海外のテキスタイルメーカーなどにもデザインを提供。
近年では家具やテーブルウェアなどのインテリアデザインや
そのためのファブリック開発も精力的に行っている。

「ほぼ日」の、皆川明さんが登場するコンテンツ
皆川明さんのワークショップ
洋服をつくる、うれしい仕事。
魚河岸とミシン。
ほか。

とじる