ほぼ日テレビガイドシリーズ

春の連ドラチェック2015

あややとふたりのプロフェッショナル
火曜日の午後10時は激戦区?
あややがもっとも感情移入するドラマとは。

戦う!書店ガール
フジテレビ系●火曜日午後10時

あやや
じゃあ、つぎは、まゆゆの
『戦う!書店ガール』、行きましょう。
えー、みなさん、
まゆゆの演技を見たことがありますか?
荒井
たしか、深夜に主演してましたよね。
なんでしたっけ。
森下
あの、年齢をサバ読んでる教師のドラマ。
荒井
あ、ありましたね、テレ東で。
『さばドル』だ。
あやや
はい、ありました。
私、それ以外にもちょこちょこ見てるんですが、
そんな私が証言しましょう。
いいですか、みなさん。
まゆゆは‥‥(小声で)意外と、うまい。
──
声、ちっちゃいね。
あやや
まゆゆは‥‥(小声)意外と、うまい。
この「意外と」は、世間一般の人たちが、
「まあ、アイドルでしょ?」っていうふうに
演技には期待していないのではないか、
というふうに予想して言ってます。
あの、まゆゆ、できるんですよ。
で、じつは、AKBって、まゆゆに限らず、
篠田麻里子さんも、大島優子さんも、
前田敦子さんも、演技させると、
なんとかなる子が多いんですよ。
荒井
ああ、そうですね。
あやや
そこで私、思い出したのは、
糸井重里が以前から提唱している
「ダンサー最強説」です。
森下
「ダンサー最強説」。
あやや
そう、「ダンサー最強説」。
それがどういう説かというのは、
うちの永田がご説明いたします。
──
‥‥えっ、オレ?
あやや
糸井重里の提唱する
「ダンサー最強説」を、
うちの永田がわかりやすくご説明いたします。
──
ええと、
「踊れる子はなんとかなるんだよ」
っていうふうに
糸井は常々言ってるんですけど、
要するに、リズム感を持ってる人は、
ありとあらゆることに応用がきくんだよ、
というようなことですね。
荒井
ああー、なるほど。
森下
ミュージシャンがお芝居やるときに、
すんなり入れるのはそれだ、っていいますよね。
音感、リズム感。
逆に、リズム感が悪い役者さんというのは、
なかなかたいへんなんだということも
聞いたことがあります。
あやや
あ、そうなんですか。
森下
たとえば、方言がのみこみにくかったり、
相手と間合いを調整するということができなかったり。
やっぱり、役者の身体能力として
リズム感というのは必要みたいです。
でも、リズムだけで芝居をやられると、今度は、
肝心のところが流れちゃうってところもあるので、
悪いことばっかりではないんですけどね。
あやや
ほーー、そうなんですね。
でも、リズム感があるっていうことは
やっぱり、いろいろ助けになるんですね。
AKBの人たちって
みんな踊れる人たちだから、
お芝居をやらせても、うまいんですよ。
──
あと、売れてるアイドルの人って、
コントとか、ふつうにできるもんね。
だから、歌も踊りも芝居もお笑いも司会も、
そもそもこなせないと、
できないのかもしれない。
あやや
ああー、そうですね。
あと、アイドルそのものが
お芝居みたいなものかもしれないし。
森下
365日、お芝居?
あやや
すごくたいへんなお芝居だとも
いえるんじゃないでしょうか。
つまり、言いたいことは、
まゆゆは‥‥(小声)意外と、うまい。
──
そこ、なんで小声になるの。
あやや
で、これ、どういうお話なんですかね。
本屋さんが舞台で、ということはわかるんですけど。
森下
そう、どういうふうに引っ張っていくのか、
まだちょっとわかんないんですよ。
荒井
本屋さんが舞台なのは、
どういう意図なんでしょうね。
なぜ、いま、本屋なのか。
あやや
まぁ、ふだんのドラマで登場しないような
職場を舞台にするのは、ときどきありますよね。
ある意味、場所も主役、みたいな感じで。
森下
むかし、デパートの話でこういうのあったような。
あやや
あったあった。
森下
あ、『山おんな壁おんな』か。
荒井
ああ、デパガの話でした。
森下
だから、本屋さんを舞台にしつつ、
ぜんぜん性格のちがうふたりが戦いつつ、
だんだん成長していく、みたいな話なのかな。
あやや
その、性格のちがうもうひとり、
まゆゆと対立する副店長が稲森いずみさん。
わたくし、「女優生きザマ評論家」としては、
稲森いずみさん、大好物でございます。
森下
きた(笑)。
あやや
だって、稲森いずみさんの幅広さ!
『ロングバケーション』の桃ちゃんとして
ブレイクしてから、幾多のドラマの幾多の役に
幾多のバリエーションで出演し、
近年では、えーっと、ほら、あれ、
『妖怪人間』じゃなくて‥‥。
森下
『怪物くん』。
あやや
『怪物くん』!
──
あやちゃん、いつもそこ、ごっちゃになるね。
あやや
あと、あれだ、ホレ、
息子が知り合いの子どもを殺しちゃうドラマ。
──
なんてぞんざいな把握。
あやや
うみ、うみ‥‥『海容』だ。
荒井
『アイシテル〜海容〜』ですね。
あやや
それそれ。
森下
「ニョロ(〜)」のあとだけ憶えてるんだ(笑)。
──
しかも「うみ」って‥‥。
あやや
『アイシテル〜海容〜』で難しい役もやり、
『怪物くん』でデモリーナにもなる。
主役をポンとやるかと思えば、
キワモノっぽい役もふつうにこなす。
すごいことですよ。
森下
すごいです。
今後の展開としては、
そろそろ2時間サスペンスの主役とか
やってもいいんじゃないかと思います。
荒井
うん、そうですね。
かなりしっくりきそうな感じです。
あやや
あの桃ちゃんが、
こんなふうにして連ドラの第一戦に
残り続けるなんて、ほんと、興味深いなと。
森下
そういえば、今クールは、
稲森いずみさんも、山口智子さんも出て、
木村拓哉さんもいて、
もう私としては『ロンバケ』ですよ。
あやや
ああ、そうですねぇ。
竹野内豊さんもどっかで出てほしい。
──
‥‥(小声で)森下さんは『ロンバケ』にハマって
ドラマに出てきたソファを購入した過去があります。
森下
‥‥(小声で)あります。
あやや
このドラマ、わりと脇も魅力的です。
稲森いずみさんのお父さんが、井上順さん。
荒井
マキタスポーツさんも出ますね。
あやや
マキタスポーツさん、けっこういいですよね!
こういうのやるとおもしろい。
田辺誠一さんも、存在感あります。
木下ほうかさんは『昼顔』組ですね。
荒井
ほうかさんって変わった名前ですよね。
ご本人とちょっと合わなくて、
最初、驚きました。
森下
そうそう、一瞬女の子かなと思ったら、
おじさん出てきてギャップが半端ないですよね。
あやや
あとは、さっきも言いましたけど、
職場としての本屋を舞台にしたドラマが
いったいどうなるのか、と‥‥。
荒井
あの、やっぱり、狭すぎるような気もするんです。
あやや
そうそうそう!
じつはそれが気になってる。
狭すぎませんか、本屋!
なんか、こう、のびのびドラマができるのかなと。
森下
代官山蔦屋ぐらいの書店ならいいのかな。
──
でも、写真見ると、ふつうの書店だよ。
あやや
いや、単なる設定だから、
どうでもいいのかもしれませんけど、
どうしてもこう、本屋さんって、
忙しそうだし、商品も多そうだし‥‥。
荒井
ドラマになるイメージが湧かないですね。
まぁ、だから、どうなるか、
たのしみでもありますけど。
森下
あと、思うんですけど、
書店は書店内で戦ってる場合じゃなくて、
もっとこう、書店全体の盛り上がりを‥‥。
──
ははははは。
あやや
わかります、それ!
「本屋、大丈夫かな」って
余計な心配しちゃうんですよ。
なんか小さい本屋さん、なくなったりしてるし。
──
そういう展開になるのかもよ。
荒井
ネット書店と戦え! っていう。
森下
でも、紹介文を読む限り、
「得意分野の児童書の担当にしてほしい」
とか出てきますから、
どうも書店の中の戦いみたいですね。
あやや
なんだなんだ、敵はAmazonだろー。
荒井
それじゃ『クローズアップ現代』ですよ。

天使と悪魔-未解決事件匿名交渉課-
テレビ朝日系●金曜日午後11時15分

あやや
さて、『天使と悪魔』、いきましょう。
森下
テレ朝のサスペンス。
あやや
渡部篤郎さんは、なんていうんでしょう、
ここ数年で、オリジナリティというか、
「この人にしかできない役」っていうのを
確立されたような気がしますね。
おしゃれだし、でもなんか、知的すぎないし。
森下
おじさんとしていい位置に
いらっしゃいますよね。
ちょっと色気もある、みたいな。
あやや
そうそうそう。色気があるんだけど
お父さん役もできる、みたいな。
荒井
渡部篤郎さん、個性ありますよねぇ。
『愛なんていらねえよ、夏』を
再放送で見たんですけど、
「すごいしゃべりかただなー」って
あらためて思いましたね。半分、吐息みたいな。
いまは、あのころに比べるとふつうですよね。
あやや
ああ、あれですね、モノマネされたりする、
「‥‥ぁああ〜、しだらざずんば、しどどばで」
みたいなしゃべり方。
──
‥‥‥‥いまの、なに?
森下
モノマネ?
荒井
渡部さんですか?
あやや
「‥‥ぁああ、まぁえばめろすんだ‥‥な?」
みたいな。
──
なにをどうしたいかがわからない。
あやや
それはそうと、荒川良々さんがいますね!
今クールは、阿部サダヲさんと
荒川良々さんが別のドラマに出てるんですね。
いっしょのドラマに出ればいいのに!
──
クドカン好きすぎ。
あやや
あ、宇崎竜童さんがいる。
森下
好きな俳優さんが、
脇を固めてる感じじゃないですか。
あやや
好き、好き。
中村静香さんも好きです。
森下
長谷川朝晴さんも、
いいところをおさえてますね。
あやや
元ジョビジョバですよね。
じつは、長谷川朝晴さん、
ずぅぅぅっと前の「ほぼ日」に、
テレビのちょっとした企画で
遊びに来てくださったことがあるんですよ。
なので、個人的には、応援しています。
たいへんよい方です。
──
ドラマの内容としてはどうでしょう。
荒井
わりと真面目な刑事もの、ですか?
あやや
人を疑うことができない「天使のような捜査官」と
誰も信じない「悪魔のような弁護士」が
ふたりでミステリーを解いていくんですよね。
これも、私、見ちゃうなぁ。
荒井
剛力彩芽さんが刑事なんですね。
森下
渡部さんが弁護士で司法取引をするらしい。
日本って、どうなったんでしたっけ?
司法取引を認めるか、認めないか、
みたいな話ありましたよね。
あやや
じゃあ、ちょっとGoogleで‥‥。
あ、日本では司法取引は認められてません。
でも、認めるべく検討されている
という流れがあるみたい。
森下
これ、おもしろそうですね。
見てみたい。
あやや
設定として、
すごく興味をそそられますよね。
荒井
テレ朝らしい、いい設定ですね。
金曜の夜11時15分からというと‥‥
いわゆる『トリック』枠か。
──
『トリック』枠。さすがに覚えてきたぞ。
荒井
剛力彩芽さんは、こういうドラマ、
相性がいいかもしれないですね。
同じ枠で、玉木宏さんと剛力さんのドラマ
ありましたよね。
あやや
ありました、
『私の嫌いな探偵』。
荒井
ヘンテコなドラマで
あれはコメディタッチだったんですよね。
玉木さんが剛力さんに
「鳥みたいな顔」とか「インコ顔」とか
言っちゃったりするような。
あやや
そうそうそうそう。
荒井
あと、あの、3億円のドラマも
剛力さんと渡部さん共演でしたよね。
あやや
『クロコーチ』だ。
あれ、よかったですよね!
そういえば長谷川さんも出てました。
森下
けっこうこれ、期待しちゃうなぁ。
荒井
こういうことを言ってもしょうがないですけど、
木村拓哉さんがテレ朝でやるなら、
設定とか雰囲気としては、
こういうドラマをやってくれると
うれしいんですけどね。
森下
ああ、いいですねぇ。
あやや
たしかに、それはいい。
荒井
木村さんが未解決事件の捜査に、
みたいなのはきっとおもしろいし、
数時的にも当たる気がするんですよ。

美女と男子
NHK総合●火曜日午後10時

あやや
ちょっと気になってるのが、
NHKの火曜日の10時、『美女と男子』です。
森下
わかります。
あやや
この枠は、石田ゆり子さんと永作博美さんの
『さよなら私』もそうだし、
広末涼子さんの『聖女』もそうだし、
けっこう当たりがありますよね。
荒井
そうですね。
あやや
この枠、いま注目ですよね。
おもしろいドラマがけっこうあって。
しかも、この『美女と男子』、
個人的に大好きなテーマなんですよ!
荒井
仲間由紀恵さん扮する
芸能マネージャーと‥‥イケメン新人俳優‥‥。
あやや
うふふふっ!
──
仕事はできるが人の気持ちがわからない
上から目線の美人マネージャーが、
若くてイケメンだがやる気のない
新人俳優を育てていく‥‥。
あやや
のはははっ!
森下
もう、あややのためのドラマみたいな(笑)。
あやや
完全に私ね、
「仲間あやや」みたいな気持ちで、
感情移入、すでに完了しています!
森下
意識的には、「仲間あやや」さん。
あやや
だって、芸能マネージャーと
新人俳優がふふふふ。
──
笑いすぎ、笑いすぎ。
あやや
芸能界の頂点を目指すラブコメディですよ!
感情移入完了! 感情、移入済み!
荒井
たいへんなテンションです。
あやや
私、目指します、頂点!
彼を育てていきます!
──
どう、どう、どう。
あやや
ヒヒーン!
荒井
ええと、相手役の
町田啓太さんっていうのは‥‥?
あやや
え! あれ見てないんですか?
『花子とアン』。
荒井
見てましたよ。
あやや
村岡印刷さんの弟で、黒木華さんの相手役。
──
亡くなっちゃう人?
あやや
そうそうそう。
劇団エグザイルの人。
森下
エグザイルなんだ。
あやや
でも、ダンスはしないですよ。
エグザイルの俳優部門。
──
あ、じゃあ、
『花子とアン』のふたり、ってこと?
荒井
あ、そうだ。
あやや
ほんとだ、白蓮と村岡印刷の弟だ。
つまり、白蓮からすると、
親友の妹の婚約者! きゃーー!
──
なにがなんだか。
あやや
いやぁ、しかし、これ、たまらないなぁ。
だって、「美女と男子」ですよ。
テーマが「美女と男子」なんですよ。
私、ドンピシャです。
テーマがバチッとあってますよ、
この『美女と男子』。
──
何度も何度もくり返し言うほど、好みなんだな。
あやや
はい、これは好みです。設定、満点。
『セカンドバージン』もそうなんですけど、
「年上の女の人が、年下のイケメンを育てる」
っていうのは、もう、普遍的なテーマですよ!
──
「普遍的なテーマ」‥‥。
森下
それはやっぱり、母性なんじゃないですか。
母性をくすぐるって話。
あやや
そうかも、そうかも。
「母性をくすぐる」っていう
ジャンルがあるんですよね。
余談ですけど、私、個人的に、
母性をくすぐるというと、
ミスチルの桜井さんなんですよ。
関係ないですか。そうですね。そうですか。
──
もう少し、ゆっくりしゃべりなさい。
森下
でも、美人マネージャーが
イケメン俳優をどんなふうに売っていくか、
ちょっとたのしみですね。
あやや
たのしみ、たのしみ。
だから、なんていうんでしょう、
純粋にドラマの筋として
たのしみというのもあるし、
「芸能界ファン」としては、
その戦略もたのしみ。
森下
そうそうそう。
あやや
私だったらどう売るかなぁ‥‥ぐふふふふふ。
荒井
笑いっぱなしですね。
あやや
ああ、でも、「もし私なら」でいえば、
キャスティングから考えたいな。
町田啓太くんももちろんいいんですけど、
山崎賢人くんとかでもいいな。
町田くん、わたしがいなくても売れそうだし。
うーん、福士蒼汰くんを、
いったん売れないイケメンにして
売り込んでいくというのもいいか。
あ、東出昌大くんがいいかな!
ちょっと不器用なイケメン俳優を売り込む!
森下
でっかいよ。
あやや
マネージャーあやや、がんばります!
感情移入済み!
──
でもさ、感情移入する先が
仲間由紀恵さんなんだけど、
そのあたりは大丈夫なの?
あやや
そうですね、若干、私とタイプが違いますね。
──
ぜんぜん違うよ。
あやや
いや、でも、受け皿として悪くないですよ。
荒井
「受け皿」(笑)。
上から目線というか、なんというか。
あやや
あの、かつて、
『それは、突然、嵐のように…』という、
山Pと江角マキコさんのドラマがあったんですよ。
これもまた「美女と年下男子」という
普遍的なテーマのドラマだったわけで、
私、感情移入しまくりながら見たんですけど、
そのときも、正直、
「私は江角さんじゃないな‥‥」と思ってました。
でも、わたし十分、視聴者としてやりきりました!
森下
「視聴者としてやりきりました」(笑)。
──
ははははは、なんだそりゃ!
あやや
つまり、どういうことかというと、
好みの設定さえあれば、
妄想でいかようにも自分を変えて
代入できるということです。
だから、今回も仲間さんで大丈夫です。
視聴者として、やりきります!
森下
じゃ、自由にキャスティングできるとして、
理想的には、誰だったらいい?
あやや
マネージャー役ですか。
──
売り込む年下のイケメン俳優を
東出くんだとして。
あやや
ここ東出くんだったら、どうなんだろう‥‥。
‥‥‥‥深津絵里さんかな。
荒井
ああ、なるほど。
森下
あややが感情移入を100%できるのは深津絵里。
あやや
言うまでもなく、自分が似てるとか、
そういうことじゃないですよ!
感情を移入しやすい器としては、
うん、やっぱ、ふかっちゃんかなぁ‥‥。
いや、しかし、私のためのドラマを、
ありがとうございます!
荒井
しかし、この枠は、
今クールの激戦区ですね。
森下
ああ、そうですね。
あやや
そうか、3本が同じ時間帯に。
『美女と男子』『戦う!書店ガール』
『マザー・ゲーム』。
──
あ、ほんとだ。
森下
ぜんぶ女性が主役ですね。
あやや
だから、火曜日の10時は女主役の枠ですよ。
荒井
しかも、視聴者層がぶつかっていそうですね。
あやや
じゃあ、激戦区のもう1本、
『マザー・ゲーム』も語っておきましょう。

マザー・ゲーム〜彼女たちの階級〜
TBS系●火曜日午後10時

──
ええと、
「華やかな名門幼稚園に、
 うっかり足を踏み入れたシングルマザー」
のお話なんですね。
あやや
これ、ちょっと、つらいなぁ。
──
この、登場人物の、
それぞれの家族のところに
わざわざ年収が書いてあるのがすごいですね。
そういう格差を描いていくのかな。
あやや
刺激的なことばが並んでますねぇ‥‥。
「ママカースト」‥‥
近年出てきた言葉ですね。
森下
こういうの、ほんとにあるんですかねぇ。
ピンと来ないところがあるんですけど。
ママどうしの格付けというか、
順位付け、みたいなことですよね。
あやや
そうですね。
リアルで、興味深いテーマだと思いますけど、
正直、ちょっと、重いですねぇ。
森下
とくにあややは
子育て真っ最中だからじゃない?
あやや
そうなのかなぁ‥‥。
森下
いやー、わかんないけど。
ま、私も子育ての渦中なんだけど、
あんまり実感がないというか。
──
ママカーストみたいなストレスは
実際には感じない、と。
森下
感じないですねぇ。
ただ、なんていうのかな、
忙しく働いている人と
そうじゃない人の間には、
やっぱり、こう、互いの意識の違いがあるというか。
あやや
あ、わかります、わかります。
森下
友だちだけど相容れないというか、
お互い「うらやましい」とか言いながら、
その実、あんまりうらやましがってないというか。
あやや
わかります!
森下
どっちが正しいとかじゃなく、
そういう感じは、まぁ、ありますよね。
あやや
わかります!
わかります!
わかります!
森下
年収とか、上下とか、
そういうことではまったくなく。
女どうしのフレネミー的なものは、
いつでもどこでも。
あやや
(手を叩きながら)
わかります!
わかります!
わかります!
わかります!
(手をパンパンパンパン
 叩いてるうちに‥‥)
ラッスンゴレライ、
ふー!
ラッスンゴレライ!
──
こらこら、なんでもありか。
あやや
いや、でも、あるある。
あるあるあるある。
──
何回言うの。
荒井
けど、紹介を読むかぎり、
あんまりドロドロしたものじゃなくて、
けっこう、スカッとする路線みたいですよ。
森下
たしかに、予告を見たら、
木村文乃ちゃんがハキハキしていて、
「ひとこと言わせていただきますが!」みたいな、
杏ちゃんの『花咲舞』みたいな感じはあった。
あやや
あ、ほんとだ。
「痛快なヒューマンドラマ」って書いてある。
よかった、よかった、
だいぶハードルが下がりました。
森下
しかし、ママたちの顔ぶれが
なかなかすごいですね。
あやや
木村文乃さん、壇れいさん、長谷川京子さん、
貫地谷しほりさん、安達祐実さん‥‥。
こんなママたちが幼稚園にいたらたいへん。
誰かとママ友になるっていったら、
迷いなく木村文乃さんに行っちゃいますね。
森下
文乃ちゃんですねー。
逆に、避けたいのは、壇れいさんかな。
私、壇れいさんご自身じゃなくて、
あの金麦のCMに出てくるキャラクターが
どうも苦手なんですよ。
あやや
あ、わかります、それ。
森下
いや、もう、すいません、
視聴者の勝手なイメージなんですけど。
あやや
荒井先生は、木村文乃さん、
好きなんですよね。
荒井
ええ。
そろそろ主役やっても
不思議ではないと思ってました。
あやや
おお、私の斎藤工くんみたい。
じゃあ、たのしみですね。
荒井
木村文乃さんは応援しています。
ただ、この話の内容には、
まったく興味がありません。
──
はははははは。
荒井
そこがちょっと残念なくらいです。
あやや
まぁ、それはそうですよ。
荒井先生がママカーストに
興味あったらおかしいです。
森下
「いやぁ、共感します」とか言われたら
ちょっと困る(笑)。
荒井
だから、『美女』か『書店』を見るかなぁ。
木村文乃さんは見たいですけど、録画かな。
あやや
前も言いましたけど、木村文乃さんのよさが
いまひとつ私にはつかめてない。
──
旅の途中だね。
あやや
旅の途中です。
木村文乃さんの魅力探しの旅の途中。
森下
あ、でも、私はわかるようになったよ、
木村文乃さんの魅力。
あやや
え! 教えてください。
森下
「自分の中のおっさん」をフル稼働して見たら、
木村文乃さん、すごい好きになる。
荒井
はっはっはっ。
あやや
むむむむ、そうなのかー。
おっさん目線で見ると、どう見えるんですか。
森下
あのね、たとえば、ふくらはぎがいい。
──
あははははは。
荒井
うん、うん(笑)。
あやや
ああー、わかる、わかる!
森下
すごい、昭和なふくらはぎしてるの。
足首とか長くないのよ。
こう、もちゃっとしてる。
あやや
あ、でも、森下さん、
このあいだ『銭の戦争』見たんですけど、
木村文乃さん、痩せちゃってましたよ。
だから、このムチムチ感はちょっと
弱くなってるかもしれないです。
森下
え、そうなの?
むっちりしててほしいんだけど。
あやや
いや、女優さんって、みんな、
むっちりから脱却しようとするんですよ。
それ、どうなのかなあ、
と前々から思ってるんですけど。
だって、みんながみんな、
松雪泰子さんを目指しても
しょうがないじゃないですか。
荒井
それはそうですね。
森下
そうだよねぇ。木村文乃さんは、
あの、相当な美人さんなのに、
どっか、もちゃっとした感じで、
恥ずかしそうに膝丈のミニスカートとか
はいてるのが、いいのに。
あやや
そうそうそうそう。
ちょっと輪郭がぷくっとしてたりね。
‥‥あ! だんだん魅力がわかってきた。
──
旅が終わりつつある?
あやや
終わりつつあるかも!


(まだまだつづきますよー。)
 
2015-04-24-FRI
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