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話題のドラマ2本が同じ時間帯に! ヒロインが決め手のドラマ3本を。
あやや つぎ行ってみましょう。
荒井先生、なにかありますか。
荒井 ちょっと気になるのは
『素敵な選TAXI(センタクシー)』ですね。
あやや
素敵な選TAXI(センタクシー)
フジテレビ系●火曜日午後10時
あやや ああ、これ。
たしかにちょっと気になりますね、
荒井 脚本、バカリズムさん。
あやや バカリズムさん、いいですよね!
あの、お笑い芸人の方って、
最近、小説書いたりとか、脚本書いたりとか、
いろんな分野で活躍されてますけど、
劇団ひとりさんとかバカリズムさんって、
私、すごくいいと思うんですね。
それはなぜかというと、
友だちがいない感じがするから。
森下 えっ。
荒井 なんと。
── 偏見に満ちた発言をお詫びします。
さ、あやちゃん、言い直して。
あやや ああ、そうですね、すみません。
ええと、バカリズムさんとか、
劇団ひとりさんとかって、
友だちが多くなさそうじゃないですか。
森下 いっしょ、いっしょ(笑)。
荒井 あくまで、イメージ?
── 編集する身にもなってくれよ。
あやや いや、もちろん、
私が勝手に想像するに、ということですよ。
しかも、悪いイメージじゃなくて、
「だから、おもしろいんだと思う」という
よいイメージとして言ってるんですよ!
── まあ、いいや。
とりあえず続けて。
あやや だから、劇団ひとりさんとか、
バカリズムさんとかって、
学生時代、友だちも多そうじゃないし、
モテなさそうじゃないですか。
森下 ひどくなってる、ひどくなってる!
荒井 ははははは。
── コンテンツをつぶす気か!
あやや ああ、しまった、うまく言えない!
つまり、「ひとりの時間」が
長いんじゃないだろうか、と。
で、パッと表現するギャグなんかと違って、
「作品」としてのおもしろさって、
「ひとりの時間」の長さとか、濃さと、
すごく関係するんじゃないかと思うんです。
森下 あー、そういうことか。
荒井 なるほど、
「ひとりの時間」を持ってる人ほど
自分のなかに溜まっていくものがあるから、
作家に向いてるんじゃないかと。
あやや だから、お笑い芸人の中でも、
「友だちが多そうな芸人さん」は、
ギャグとかネタはすごくおもしろくても、
作家として作品を出すと、
ちょっと、はずしちゃったりする。
森下 うん、うん。
あやや だから、「友だち少なそうな芸人さん」は、
たまたま芸人さんをやってるけど、
漫画家さんとかに近いんじゃないかと。
森下 ‥‥んん?
── コラコラ!
それだと、漫画家は友だちが少なそうだ、
ということになるぞ!
荒井 そして私は漫画家だったりします。
あやや うわわわ、そういう意味ではなく!
イメージ! イメージ!
森下 ま、わかりますけど。
荒井 はい、わかります。
── えー、発言中の「友だち少なそう」を
「ひとりの時間が長そう」と
置換させていただきます。
あやや だから、劇団ひとりさんの作品って、
小説も映画もわりと評判いいじゃないですか。
荒井 『青天の霹靂』とか。
あやや ええ。
そういうことを踏まえて予想するに、
きっと、バカリズムさんの作品も
おもしろいのかな、って。
荒井 センスで勝負するみたいな感じですからね。
あと、コントを書くことって
ドラマに通じる部分があるのかもしれない。
── ええと、『素敵な選TAXI(センタクシー)』が
どういうドラマかというと、
「人生は選択の連続であり、
 一度選んだら後戻りはできない。
 でも、誰しも、もう一度やり直したいと
 後悔することがあるはず。
 そんな願いをかなえてくれるのが
 『選TAXI(センタクシー)』。
 過去に戻れる不思議なタクシー運転手と、
 さまざまな乗客をめぐる
 エンターテインメント」。
あやや ほぅほぅほぅ、おもしろそうじゃないですか。
森下 乗客を乗せて、なにか問題が起こって、
分岐点のところに戻ったりするのかな。
荒井 で、そのタクシーの運転手が竹野内豊さんで、
ゲストがいろいろ変わっていくんですね。
あやや つまり、竹野内豊さんが
渡瀬恒彦さんのポジションに。
荒井 それは
『タクシードライバーの推理日誌』!
森下 あははははは。
── すごいツッコミだなぁ。
この座談会でしかありえないよ。
荒井先生、もう一回つっこんでください。
荒井 それは
『タクシードライバーの推理日誌』!
森下 あははははは。
あやや なんだっけ、前に、分岐点が出てくるような
ドラマってありましたよね?
森下 あれですよ、フジテレビの『if もしも』。
荒井 あーー、ありましたね、
分かれるんですよね、道がね。
あやや そういう感じかもしれない。
フジのその手の、けっこう好き。
荒井 そうか、そうか、分岐点に戻って
もう一回選び直すっていうのは、
たしかに『if もしも』に近い。
あやや ‥‥んん? ぁぁあああーー!!
わかった、わかった、わかった!!
いま、わかっちゃった!
『選TAXI』って!
「選択肢」ってことか!!
センタクシー!!
荒井 ‥‥そうですよ。
森下 えええーー、遅いよ!
── わざわざタイトルに
(センタクシー)って
読み方が書いてあるじゃないか。
あやや きゃーー、そっかーー!
センタクシー!
センタクシー!
選択肢のセンタクシーだったのか!
え? みんなわかりました?
森下 だって、漢字の「選」が
ここにひとつあるのって、ヘンでしょ?
ヘンだと思わなかった?
あやや いや、思ったけど‥‥
なんか、言葉遊びかな、って。
森下 ‥‥いや、言葉遊びだよ!
荒井 はははははは!
森下 言葉遊びだよ!
「ダジャレ」という、
人類が人生のはじめに体験する言葉遊びだよ!
── もう、これは、どうすればいいんだ。
あやや いやー、そこまで深く考えてなかったです。
荒井 すごい。
── こんなの、そのまま書いたら、
ただのネタだと思われるだろうなぁ。
あやや ま、それはそうと、
主演は竹野内豊さんです。
竹野内豊さん、かっこいいですよね!
森下 うん、それはそうと、
竹野内豊さんはかっこいいね。
あやや あと、竹野内さんって、
かっこいい役だけじゃなくて、
コミカルな役のときもすごくいいんですよね。
天海祐希さんの『BOSS』とか。
荒井 ああ、合コンばっかりしてるチャラい役。
あのキャラクター、合っててよかったですね。
森下 チャラい役がうまいんだ。
あやや あと、なんていうんでしょう、
私の好きな「生きザマ」の話でいえば、
かつて同時期にブレイクして
活躍していた俳優さんと比べても、
すごくいい歳の重ね方をしてますよね。
荒井 『ビーチ・ボーイズ』のころから
うまく歳を取っているというか。
あやや そうそう、だから、20代のころって、
たくさんの俳優さんがブレイクしますけど、
40代まで残ってる人って、
すごく少ないじゃないですか。
つまり、かっこいいだけじゃ
残れないっていうことですよね。
それが、できる人とできない人がいる。
その差は、なんなんだろう?
荒井 あの世代のなかで、なぜ、
竹野内さんがうまく歳を取ってるのか。
森下 (じぃーーっと竹野内さんの写真を見て)
‥‥もしかして、
ヒゲが濃いほうが残りやすいのかな?
── ぶはっ!
荒井 えっ、どういう意味(笑)。
あやや いや、そうかも!
ヒゲ濃いほうがいいのかも!
森下 うん、ホルモン的な問題かもしれないですよ。
残るかどうかの最終決戦は。
── 大丈夫か、このコンテンツ。
荒井 ヒゲが決め手なら、
山田孝之さんとかすごいじゃないですか。
森下 すごいんですよ、絶対残る!
あやや あと、誰だろう。
森下 あの人も、大人計画の皆川猿時さん。
── わははははは!
あやや たしかに、すごい、すごい、すごい!
残る、残る、残る、
ヒゲ濃い、ヒゲ濃い、ヒゲ濃い。
── おかしな連呼しない。
森下 でも、ほんとに、冗談抜きで、
なんかあると思うんだよねー。
荒井 ヒゲ、すなわち、
生きるエネルギー、みたいな。
森下 そうそうそう。
あやや 長嶋茂雄さんって、
めっちゃ濃いじゃないですか。
── ミスター出すのかよ。
長嶋さんは、残るとか歳を重ねるとか、
そういう問題じゃないぞ。
森下 いや、でも、
ヒゲが濃いか薄いかでいえば‥‥。
── そりゃ濃いけどさ。
あやや あと、長嶋茂雄さんって、胸毛もすごいです。
荒井 言われてみれば、
日本で名優と言われている人は、
だいたいヒゲが濃いような気がしてきた。
あやや 三國連太郎さん。
森下 津川雅彦さん。
── 役所広司さん。
荒井 仲代達也さん。
森下 うわーー。
やっぱりさ、ヒゲじゃない?
荒井 たしかに。生命力、感じます。
あやや 名優=ヒゲ!
すごい、よく気づきましたね!
── それが事実ということで進めちゃっていいのか。
森下 わ、そういえば、
能年玲奈ちゃんって、すごいね。
「ヒゲ大好き」って、公言してるもんね。
あやや あーー、そうだ、そうだ、そうだ。
荒井 無意識で、嗅ぎ分けてたのか。
あやや やっぱり、本能でわかってるんですよ。
天然の人だから。
── なんだ、この展開。
あやや あとは、ジョージ・クルーニー、濃い!
ブラッド・ピット、濃い!
森下 ていうか、外国人俳優は
だいたい濃い!
── なんだ、この展開。
あやや じゃあ、若いところでいうと、
妻夫木くん、わりと濃い!
長瀬くん、ちゃんと濃い!
岡田准一くん、けっこう濃い!
森下 やっぱヒゲだ!
あやや そうだヒゲだ!
荒井 ヒゲなのか!
── なんだ、この展開。
あやや
すべてがFになる フジテレビ系●火曜日午後9時
あやや こちらいきましょう。
火曜日の9時のフジテレビ、
『すべてがFになる』。
武井咲ちゃんと、綾野剛くんなんですよ。
で、原作が森博嗣さんです。
森下 原作、すっごいむかしに読んだおぼえがある。
── ぼくも読みました。
森下 おもしろかったぁー!
って、思った覚えはあるんですが、
どういう話だったか、ぜんぜん思い出せない。
── 同じです。
これは名作、と思った記憶はあるんですが。
‥‥なんか、島に行くんですよね?
森下 すごいへんな部屋に入るんじゃなかったっけ?
── 密室ミステリーな感じではじまって‥‥。
ええと、なんか、島に博士が‥‥。
森下 そうそう、島に博士がいて‥‥うーん‥‥。
── 島で‥‥博士が‥‥うーん‥‥。
荒井 島と博士以外、覚えてないんですか。
森下 うーーん‥‥島‥‥。
── 面目ない‥‥博士‥‥。
あやや ともかく、原作はおもしろかったと?
森下 はい、おもしろかったということを
覚えています。
── 推理小説はそういうのが多いなぁ。
おもしろかったことは覚えてるけど
どういう内容かは覚えてない。
で、お話を忘れてるなら
もう一回たのしめるかと思って
読みはじめてみると‥‥。
森下 「ああ、知ってる、知ってる」って。
── そうそうそうそう。
あやや とりあえず、原作がおもしろいと聞いて
かなり興味が湧きました。
主演の武井咲ちゃんは、どうですか。
最近は、作品への期待が高すぎて、
出るとしばしば厳しい評価を
されることもあるようですけど。
荒井 いや、もう、
その段階は脱したようにも見えますね。
『戦力外捜査官』や『ゼロの真実』あたりは
安定感も感じられたような。
あやや なるほど、なるほど。
荒井 相変わらずCMもすごい出てますよね。
それと、映画の『るろうに剣心』が
めちゃめちゃ当たったじゃないですか。
あやや あれ、おもしろいらしいですね。
── 糸井重里もほめてました。
あやや 一方、もうひとりのメインが綾野剛さん。
去年は、ここで、
シンデレラボーイ呼ばわりしてましたが、
気がついたら、すっかり、
「イケメン主役の代名詞」
みたいな役者さんになっちゃいました。
森下 そうですねー。
あやや なんていうか、ほんとに予想できないですね。
だって4年ぐらいまえの
『Mother』では、タトゥー入れて、
芦田愛菜ちゃんを虐待する役でしたからね。
それが一気にメインストリームに。
森下 そういえば、綾野剛さんも若干ヒゲだ。
── まだ言いますか。
あやや 主役のふたりは人気者だし、原作は名作だし、
『すべてがFになる』、
なかなか、期待できるんじゃないでしょうか。
森下 ただ、なんていうんだろう、
この原作、こう、印象として、
そのまんまドラマになりやすい話では
なかったような覚えが、なんとなく‥‥。
── そう、そうなんですよ。
小説ならではのおもしろさ、というか。
森下 けっこう、こっちから理解しにいくような、
複雑なおもしろさだったような
覚えがあるんですけども。
あやや ドラマ化できない?
森下 いや‥‥そこまでは‥‥。
── どうだったかなぁ‥‥島に‥‥。
森下 島に‥‥博士が‥‥。
荒井 島と博士以外、覚えてないんですか。
あやや
Nのために TBS系●金曜日午後10時
あやや もう1本、行きましょうか。
『Nのために』は、どうでしょう。
森下 こちらは原作が湊かなえさん。
荒井 しかし、
『すべてがFになる』と『Nのために』が、
おなじ時期にあるんですね。
── あ、そういえば。
森下 連ドラアルファベット対決だ。
あやや これって、なんなんですか?
『F』とか『N』とか、
ただの偶然なんでしょうか?
荒井 しかも、両方、ミステリー小説を
ドラマ化ですもんね。
あやや なんでアルファベットのタイトルが多いの?
── 推測だけど、ミステリーの名作って、
タイトルにアルファベットが
入ってるものが多いから、
作品へのリスペクトも込めて
そういう様式を踏襲してるっていうのは
あるかもしれない。
『Xの悲劇』とか、『ABC殺人事件』とか。
あやや あーー、そうか、なるほど。
ちなみにこの『Nのために』の
「N」っていうのは、なんですか?
森下 主要な登場人物の全員、
名前っていうか、イニシャルに
「N」が付くんだよ。
あやや へ? どういうこと。
森下 安藤望、西崎真人、野口奈央子、杉下希美。
荒井 あーー、なるほど。
みんなどこかに「N」が入ってる。
あやや ああーー。
森下 だから、みんながそれぞれに、
「Nのために」、なにかするんじゃないかな。
じぶんにとって大切な
それぞれの「Nのために」。
荒井 ああ、それで「Nのために」かー。
なるほど、おもしろそうですね。
あやや そういえば、ここにも
「N」がついてる人がいますね。
「Nagata」です。
── オレ?
あやや 「Nのために」。
「Nagataのために」。
森下 ‥‥‥‥。
荒井 ‥‥‥‥。
── ‥‥あやちゃん、
反応しようのない話に
人の名前を出さないでもらえる?
あやや フフフ‥‥。
── 謎の微笑みもやめてください。
荒井 ちなみにこのドラマ、
脚本は、奥寺佐渡子さんです。
森下 アニメ映画などで、
すごくいいものをお書きになる方です。
あやや 『Nのために』、
なんか、おもしろそうですね。
なんというか、見応えがありそう。
ふだんドラマを観ないという
「N」も観たらいいんじゃないですか?
── 誰が「N」やねん。


(つづきます)

 2014-10-24-FRI
 



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