くらべることを、 やすんでみる。(4月16日)

・くらべることを、ちょっとやすんでみる。

 あっちの人は、いけないとか、
 そっちの人は、ぜいたくすぎるとか、
 あっちの人のほうが、がんばってるとか、
 そっちの人のほうが、やさしいんじゃないかとか。
 くらべることで、いいことなんかあるのかな。

 くらべなくたって、なんでもできるはずだ。

・漁師さんたちが、こんなことを考えてるみたい。
 ひとりひとりの漁師として、やり直すんじゃなく、
 3人でひとつの船を使おう、と。
 それで、協力しあって漁をやるんだ、と。
 国や地方自治に頼ってる前に、
 じぶんたちでそういうことをはじめよう、と。
  
 東北の海に、何艘もの船が出港している景色を、
 ぼんやりと眺める日を、想像します。
 もう、どこかで船を造りだしているんだろうか。

・塩害にあった田んぼでも、米をつくるのだそうです。
 なにもしないでいるよりも、
 作物をつくりながら田んぼを直していくほうが、
 いいのだと判断したのだそうです。
 
 今年の秋に、たぶん、なにかが見えてきます。
 そして、次の年、また次の年につながっていきます。
 
・仕事さえできれば、局面を変えられる。
 さまざまな支援は、ほんとうに必要だと思うのですが、
 飢えや不便がまだ解決していないところでも、
 もうすでに「仕事がほしい」という声が聞えています。
 
 被災地でも、離れたところでも、
 とにかく仕事をつくるということが大事になります。
 いちばんいい考えがでるのを待っているより、
 「そこに仕事ができる!」という発想が、
 いつも以上に、待たれています。
 また言っちゃってます、「顧客の創造」って。

今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。
ネットで、何でも知ってるつもりになっちゃダメですよね。

「今日のダーリン」より