7月2日
ショップ

とにかく、ひとつの新しいスペースを
持つことになりました。

でも、もともとはっきりした計画があって
始まったわけではなく、
始めに建物ありきだったので、
これからはそれをどのように使っていこうか、
と考えなくてはならなくなりました。

それでまず思いついたのが、
ショップという使い方でした。

実は毎年夏になりますと、
僕の工房に旅行者の方から電話がかかってまいります。
「今松本に来ているのですが、
 工房に伺うことはできますか」と。
遠くからいらしていただき、大変申し訳ないのですが、
工房にはショップがなくて、
とてもご覧頂くようにはなっていないのです。
それで仕方なくお断りして、
お宅の近くのショップをご紹介したり、
近い時期の展覧会のご案内をお伝えする、
それぐらいしかできなかったのでした。
それでもしショップがあれば、
それに少しは応えることができると思ったのです。
もちろん僕の仕事は作ることが主ですから、
専門職のようにはできないと思います。
どうしても時々ショップ、
のようになってしまうかも知れないのですが、
それでも町中に器を
少しでもご覧頂くスペースがあれば、
時間を合わせて開けに行ったり、
曜日を決めて開けたりというような、
十分ではないにしても、
少しは見て頂くことができると思いました。
そういえば金沢のガラス作家辻和美さんも、
同じような理由でショップを作った、と言っていました。

そんなわけで、「山屋」と大きく書かれた
古いタバコ屋さんは、
木の器のショップになることになりました。


2010-09-27-MON

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